第106回全国高等学校野球選手権大会の決勝は8月23日、平年より早い午前10時から始まりました。
東東京代表の関東第一、京都代表の京都国際、いずれも粘り強く戦って、決勝の舞台にコマをすすめてきました。勝てばどちらも初優勝となります。
先攻:京都国際
1レフト金本祐伍
2セカンド三谷誠弥
3センター澤田遥斗
4ショート藤本陽毅
5ライト長谷川颯
6ファースト高岸栄太郎
7キャッチャー奥井颯大
8サード清水詩太
9ピッチャー中崎琉生
後攻:関東第一
1センター飛田優悟
2ライト成井聡
3レフト坂本慎太郎
4サード高橋徹平
5ファースト越後駿祐
6セカンド小島想生
7キャッチャー熊谷俊乃介
8ショート市川歩
9ピッチャー畠中鉄心
◆決勝は投手戦0-0でタイブレークへ
関東第一の畠中・坂井、京都国際の中崎とも、両先発が実力を見せて投手戦のまま9回裏へ、関東第一は2アウト満塁のサヨナラの大チャンスを迎えるも、京都国際が大ピンチをライトフライでしのぎます。
9回まで京都国際ヒット7本、関東第一がヒット4本で、0-0のままタイプレークに進みました。
10回表の京都国際。中崎に変えて代打に立ったのは2年生投手の西村でした。前進守備を突く強打で、三塁手の頭上を抜くヒット、無死満塁とします。
続く1番金本が坂井投手から四球を選び、押し出しで京都国際が待望の先取点を奪いました。1-0。
ここでマウンドは坂井から大後に。2番三谷のライナー性のライトフライでランナーがタッチアップから生還、2-0。タイムリーヒットなしで2点を奪いました。
続く澤田のセンター前ヒットで再び満塁とするも、ここは関東第一の中後投手が粘って、4番、5番を打ち取ります。
◆10回裏関東第一の攻撃は…
関東第一はタイブレークからバント。西村投手が処理にもたつく間、にこちらも無死満塁。
堀江はショートゴロでしたがダブルプレーを取れず、1人生還京都国際2-1関東第一。
さらに四球で1死満塁と、今度はサヨナラのチャンス。ここで西村投手が内野ゴロ、最後は三振で、ゲームセット。京都国際が春夏通じてはじめての優勝を果たしました。
両チームのスタイルを象徴する接戦で、夏の甲子園の決勝が幕を閉じました。
京都国際の小牧監督は「春のセンバツに負けて、1球の重みを知った」と話しました。また、「(大会前に)強い京都を取り戻します。と言って出てきた。実現してよかった」と感想を述べました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。