■第106回全国高校野球選手権大会 最終日・決勝  京都国際2ー1関東第一 延長10回タイブレーク (23日 甲子園)

京都国際(京都)が関東第一(東東京)に決勝戦では史上初の延長タイブレークの末に破り、春夏通じて初の甲子園優勝を飾った。無死一・二塁で始まる延長タイブレーク。京都国際は0ー0で迎えた延長10回、エース左腕・中崎琉生(3年)の代打・西村一毅(2年)が左安打で無死満塁から1番・金本佑伍(3年)が押し出し四球をもぎ取り1点を先制。さらに三谷誠弥(3年)がライトへ犠飛を放ち1点を加えた。エース中崎が9回まで4安打無失点、10回は2番手・西村が無死満塁のピンチを招き内野ゴロ間に1点を失うも後続を抑えた。京都勢では1956年・平安(龍谷大平安)以来、68年ぶりの5度目の全国制覇となった。

京都勢の決勝進出は2005年・京都外大西以来19年ぶり。東京勢と京都勢の決勝での対戦は春夏を通じて初めてだった。

京都国際は2年ぶり3回目、関東第一は5年ぶり9回目の夏の甲子園出場。京都国際は準決勝では今春センバツで3ー4でサヨナラ負けした青森山田(青森)に2点を追う6回1死満塁の好機から5番・長谷川颯(2年)がライトへ同点のタイムリー、続く6番・服部颯舞(3年)の投ゴロ間に1点を勝ち越した。先発の背番号「1」左腕・中崎琉生(3年)は初回に2失点のみで4回まで投げ、5回からは2番手の背番号「11」左腕・西村一毅(2年)が9回まで無失点で投げ切り、甲子園で23回無失点を継続していた。

京都国際は先攻。関東第一の背番号「10」先発左腕・畠中鉄心(3年)に対して1、2回の攻撃はともに三者凡退に終わる。

京都国際の先発は中崎、甲子園では試合前まで3試合に先発し22回を投げ防御率2.05だった。中崎は1回、全て内野ゴロで三者凡退に抑え2回も走者を出さず3人で退ける。

京都国際は3回の攻撃で2死から中崎が中安打、1番・金本佑伍(3年)も中安打で一・二塁とするも2番・三谷誠弥(3年)は遊ゴロで先制できず。

4回の攻撃で1死から4番・藤本陽毅(3年)が四球で出塁も捕手の牽制に刺され好機を作れなかった。

中崎は4回1死から初めての走者となるヒットを許すも4番・高橋徹平(3年)を空振り三振に取る。京都国際は5回の攻撃で1死から7番・奥井颯大(3年)が左中間にツーベース、2死後に中崎が遊内安打で一・三塁とするも金本は遊ゴロに倒れた。

中崎は5回2死から二内安打をセカンド三谷の後逸も内外野で好連携で二塁で走者を封殺する。

10分間のクリーリングタイム明け6回、先頭・三谷が遊内安打、3番・沢田遥斗(3年)のバントが内安打となり無死一・二塁に。4番・藤本の犠打で1死二・三塁とするが5番・長谷川は浅い中飛、6番・高岸栄太郎(3年)は空振り三振に倒れる。

中崎は6回2死から1番・飛田優悟(3年)に三内安打に二盗を決められ2死二塁も2番・成井聡(3年)と投ゴロに打ち取った。

関東第一は7回からエース右腕・坂井遼(3年)で登板、京都国際は三者凡退に倒れた。中崎は7回1死から4番・高橋に四球を出し2死二塁も得点圏となるも後続を抑える。だが8回の京都国際打線は3人で終わる。

中崎は8回1死からヒットを許し2死二塁も1番・飛田の強烈な三直を清水詩太(2年)がしっかり捕っていた。9回、京都国際は4番・藤本陽毅(3年)が中安打、代打・長谷川颯(2年)の犠打で1死二塁、2死後に7番・奥井颯大(3年)が死球で2死一・三塁から8番・清水詩太(2年)は三ゴロに倒れた。

中崎は9回2死満塁の大ピンチを招くも7番・熊谷俊之介(3年)を右飛に打ち取った。

《京都国際 甲子園成績》
1回戦 7ー3 札幌日大(南北海道) 
2回戦 4ー0 新潟産大付(新潟)
3回戦 4ー0 西日本短大付(福岡)
準々決勝 4ー0 智弁学園(奈良)
準決勝 3ー2 (青森山田)
決勝 2ー1 関東第一(東東京)延長10回タイブレーク

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