パリパラリンピックの開幕を3日後に控えた25日、ウクライナから競泳のいずれも視覚障害のクラスに出場する男子のダニーロ・チュワロウ選手と女子のアンナ・ステツェンコ選手が本番の会場での練習後、取材に応じました。

このうち、チュワロウ選手は去年の世界選手権で3つの金メダルを獲得し、今大会では日本の木村敬一選手や富田宇宙選手のライバルとなります。

ロシアによる軍事侵攻が始まり2年半となる前日の24日は、ウクライナにとって旧ソビエトからの独立記念日にあたる日で、チュワロウ選手は今大会までを振り返り「プールが破壊されて練習場所を見つけるのは簡単ではなかったし、ことばで言い表せないほど困難な状況だった」と話しました。

そして木村選手と富田選手との対戦を「とても興味深いレースになると思う」と話したうえで「私たちが生き続けていること、強いこと、戦えること、そして勝てることを示したい」と決意を語りました。

また、2回のパラリンピックで4つの金メダルを獲得したステツェンコ選手は「両親は家を失い、その地元は今、占領されている。しかし私は母国を代表し強いことを示したい」と話しました。

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