■侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表 1-7 大学日本代表(28日・ほっともっとフィールド神戸)

9月2日~8日に台湾で開催される第13回BFA U‐18アジア選手権に出場する高校日本代表の18選手が大学日本代表との壮行試合をほっともっとフィールド神戸で開催。試合は1点を追う3回裏に2死満塁から4番・石塚裕惺(花咲徳栄高)が押し出し四球を選択し同点に。しかし5回以降、大学日本代表の強力打線に打ち込まれ1ー7に。打線はチャンスを作るも反撃することができず5安打1得点に倒れ大差で敗戦となった。

U‐18代表メンバーには今夏甲子園で春夏通じて初優勝に導いた中崎琉生(京都国際高)や準Vの坂井遼(関東第一高)、今秋ドラフト好捕に名が挙がる今朝丸裕喜(報徳学園)らの投手陣。野手では木製バットを使用しながらも高校通算64本塁打を放つ宇野真仁朗(早稲田実高)や徳丸快晴(大阪桐蔭高)、石塚らの高校を代表するスラッガーが選出された。

この試合の先発には左腕・中崎が上がる。対する大学日本代表の先発は今春3月に開催された「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024日本vs欧州代表」の代表メンバーの選出経験のある中村優斗(愛知工業大)となった。

中崎の立ち上がりは先頭の飯山志夢(立正大)を三ゴロに打ち取るも2番・松下歩叶(法政大)に四球で出塁を許した。しかし3番・西川史礁(青山学院大)、4番・渡部聖弥(大阪商業大)の大学を代表する強打者を打ち取り無失点に抑えた。

打線はその裏、中村の150㎞を超えるストレートの前に先頭の境亮陽(大阪桐蔭)、2番・宇野が倒れ2死に。3番・髙山裕次郎(健大高崎)は3球目のストレートを弾き返し中安打を放つも4番・石塚は遊ゴロに打ち取られ得点には繋がらず。

中崎の2イニング目、5番・柳舘憲吾(國學院大)、6番・吉納翼(早稲田大)から二者連続の空振り三振を奪うも7番・繁永晟(中央大)に中二塁打を放たれ得点圏に走者を背負った。すると8番・印出太一(早稲田大)のライトへの適時打を浴び先制を許した。中崎は3回もマウンドに上がると走者を背負うもファーストを守る宇野の好守もあり追加点を与えなかった。

1点を追いかける打線は3回裏、大学日本代表の3番手・渡邉一生(仙台大)に対し9番・濱本遥大(広陵高)がセカンドへの内野安打、2番・宇野、3番・髙山が四球を選ぶなど2死満塁の好機を迎えた。4番・石塚は四球を選択し押し出しで同点に追いついた。なおも満塁の好機が続くも5番・花田悠月(智弁和歌山高)は右飛に倒れ勝ち越すことはできず、同点で試合は中盤へ。

4回表は2番手・田崎颯士(興南高)が登板。1死走者無しから6番・吉納に四球、7番・繁永に右二塁打を放たれ1死二、三塁のピンチを迎えるも8番・印出の二直をセカンドの髙山が好捕。飛び出していた二塁走者もアウトにし無失点に凌いだ。

田崎は5回表、2イニング目のマウンドに上がると9番・山縣秀(早稲田大)の打球をファーストの宇野が後逸。2番・松下に左安打を放たれ1死二、三塁となった。続く3番・西川にカウント1ー1から投じた3球目、ストレートをセンターへの適時打とされ2点を勝ち越された。ここで田崎は降板、3番手・間木歩(報徳学園高)がマウンドに上がった。間木は1死三塁から4番・渡部にレフトへの適時打を放たれ4点目を失いリードを広げられた。しかし5番・柳舘を遊ゴロの併殺打に打ち取り5点目の本塁は踏ませず。

打線は大学日本代表の好投手の前に前半5回まで2安打1得点に抑えられた。6回表は間木が2死から連打で走者を背負い2死一、二塁としたところで4番手・藤田琉生(東海大相模高)が登板。1番・飯山を遊ゴロに抑え無失点に抑えた。

しかし終盤に入った7回表、藤田は先頭の2番・松下に四球、3番・西川に左安打を放たれると4番・渡部にライトへの適時二塁打、さらに途中出場の5番・神里陸(國學院大)にセンターへの適時打を浴び6ー1。代打・立石正広(創価大)の中犠飛で7点目を失った。なおも走者を背負う展開もライトの境、レフトの徳丸の好返球もあり追加点を許さなかった。

高校日本代表は6点を追う展開となるも7回裏は大学日本代表の7番手・外丸東眞(慶応義塾大)に対し2死走者無しから途中出場の8番・箱山遥人(健大高崎)が右安打を放ち出塁するも得点には1歩届かず。

8回表を5番手・今朝丸が三者凡退に抑える好投。するとその裏、大学日本代表の8番手・篠木健太郎(法政大)に対し2死走者無しから3番・髙山がショートへの内野安打、4番・石塚が右二塁打を放ちチャンスを演出。だが5番・花田は遊飛に打ち取られこの回も追加点が奪えず。今朝丸が2イニング目となる9回表も無失点に抑えるも9回裏、大学日本代表の9番手・市川祐(日本大)の前に得点することができず試合終了。高校日本代表は大差で敗れるも大学日本代表相手に力戦。この試合を糧に2大会ぶり6度目のアジア選手権優勝を目指す。

【第13回BFA U‐18アジア選手権 日本代表日程】
9月2日 vs香港
9月3日 vsスリランカ
9月4日 vsフィリピン
9月6日 スーパーラウンド
9月7日 スーパーラウンド
9月8日 順位決定戦

※写真は高校日本代表・中崎琉生投手

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