東京大会 金メダルの山口尚秀 予選通過

男子100メートルバタフライ、知的障害のクラスの予選には、前回の東京大会、男子100メートル平泳ぎで金メダルを獲得している山口尚秀選手が出場し、57秒74のタイムをマークし、全体5位で予選通過を決めました。

同じ種目に出場した村上舜也選手は、予選12位で敗退しました。

また、男子400メートル自由形、運動機能障害のクラスでは日本選手団最年少の15歳、川渕大耀選手が4分26秒51で予選7位で決勝に進んだほか、女子100メートルバタフライ、知的障害のクラスでは木下あいら選手が1分6秒67、予選5位で決勝に進みました。

男子50メートル平泳ぎ、運動機能障害のクラスの鈴木孝幸は予選がなく、決勝からの出場となります。

一方、
▽男子50メートル自由形、運動機能障害のクラスの南井瑛翔選手は予選12位
▽男子100メートルバタフライ、視覚障害のクラスの齊藤元希選手は予選10位
▽女子200メートル自由形、運動機能障害のクラスの由井真緒里選手は予選9位
▽女子100メートルバタフライ、知的障害のクラスの福井香澄選手は予選16位で、いずれも決勝進出はなりませんでした。

山口尚秀 「応援が背中を押してくれる」

男子100メートルバタフライ、知的障害のクラスの山口尚秀選手は予選全体の5位で決勝に進みました。
2大会連続出場の山口選手は前回の東京大会の会場が無観客だったことと比較して「とにかく歓声がすごくて『本当にここは水泳場なのか。一瞬、大きな野球場にテレポートされたのかな』と思ったくらいだった。応援が背中を押してくれると感じることができたので、決勝ではいい順位を目指して泳ぎたい」と興奮しながら満面の笑顔で話していました。

パラリンピック初出場の15歳 川渕大耀が決勝進出

男子400メートル自由形、運動機能障害のクラスでパラリンピック初出場の15歳、川渕大耀選手は予選のレースで残り100メートルのターンの際に一瞬、泳ぎを止めてしまいましたが、すぐにターンを行って最後まで泳ぎ、予選の全体7位のタイムで決勝に進みました。

レースのあと川渕選手は泳ぎを止めた場面について、隣のフランスの選手への大歓声が影響したミスだったとしたうえで「やってはいけないミスをしてしまうくらい緊張してしまった。盛り上がっていて、楽しいのひと言だが、決勝ではしっかり切り替えたい」と大舞台での初レースについて反省を口にしていました。

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