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若き王者 小田凱人 パリで“勝ちどき”をあげられるか
金メダル獲得が期待されるのが車いすテニス界に誕生した若き王者、小田凱人選手です。力強いサーブや強烈なバックハンドからのショットを武器に去年、史上最年少となる17歳1か月で全仏オープンを制するなど、四大大会で4勝を挙げています。その18歳が初のパラリンピックで頂点をねらっています。「凱人」という名前の由来はパリの名所「凱旋門」にあります。それゆれに「パリパラリンピックは宿命」と今大会にはひときわ強い思いを持って臨みます。競技を始めたきっかけは、去年、引退した第一人者の国枝慎吾さんがロンドン大会で金メダルを獲得した姿を見たことでした。車いすテニス界の“レジェンド”から渡されたバトンを手に、今度は小田選手自身が多くの人に希望を持ってもらえる存在になることが期待されています。その小田選手の最大のライバルになるとみられているのが、イギリスのアルフィー・ヒューウェット選手です。ことし7月のウィンブルドン選手権を制して「生涯グランドスラム」を達成し7月15日時点の世界ランキングは1位です。小田選手の対戦成績は7勝8敗とほぼ5分ですが、直近の対戦では小田選手が2連勝しています。今大会の舞台は四大大会の全仏オープンと同じ会場の「ローランギャロス」です。鮮やかな赤い土のコートでライバルとの決戦を制し、名前の由来にもなった「宿命の地」パリで小田選手が「勝ちどき」をあげることができるのかが注目されます。
日本女子のエース、上地結衣選手は、シングルスで悲願の金メダル獲得を目指します。その前に立ちはだかるのがオランダのディーデ・デ フロート選手です。6年以上、世界1位の座を守り続けている3歳下のライバルです。そのライバルを倒すために、上地選手は、持ち味としてきた粘り強いディフェンスに加えて、東京大会以降は、車いすの改良を重ねて攻撃的なプレーを磨き、ことし7月の国際大会では3年ぶりに勝利しました。自国開催の東京大会からの3年間、試行錯誤を重ねてきた上地選手がどのように勝ち上がり、デ フロート選手とどんな戦いを繰り広げるのか、関心が集まります。
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