元日本代表FWでJ1通算最多得点記録を持つ大久保嘉人さんにも苦手なシュートがあった。それはインサイドで巻くシュート。ゴール前では確率が一番高い選択をしてきた大久保さんは、その確率を高めるために苦手を“工夫”でカバー。インステップで練習をしてきたといい、だからこそ191ゴールという記録を樹立することができた。

▼大久保嘉人は苦手の「インサイドで巻くシュート」をインステップで対応

 関西のサッカー情報を中心に扱うMBSのJリーグ応援番組『KICK OFF! KANSAI』。9月1日の放送では関西4クラブのベストゴールをスタッフが選出。そのなかで、MCを務める元日本代表のFW大久保嘉人さんは、自身が苦手にしていたシュートを明かした。

 J1通算最多得点記録の191ゴールを挙げた日本屈指のストライカーである大久保さん。2013年から3年連続でJ1得点王に輝くなど数々のゴールを決めてきた元日本代表であっても不得意なシュートがあった。

 (大久保嘉人さん)「インサイドで巻くシュートは苦手でした。カーブがかからなくて。ほとんど(打ってい)ないんじゃないですかね」

 その苦手を得意にする…という考えではなく、苦手なものは苦手なまま、工夫して精度を高めた。その工夫がインステップでカーブをかけられるように練習を積むことだった。

 (大久保嘉人さん)「苦手だけどいけるタイミングだったら仕方なくいくときもある。ゴールというのは確率を自分は求めていたので、絶対入らないだろうなというシチュエーションでは打ちたくない。ただ(苦手なシュートでも)そのシチュエーションになったから打ったんだと思います」

 ゴール前でいかに冷静でいられるか――。90分のゲームのなかで決定機の数もどれだけ訪れるか分からない。だからこそ、日本で一番ゴールを重ねた男は“確率”にこだわり、その“確率”を上げるために努力を惜しまなかったのだ。


 (MBS「KICK OFF! KANSAI」日曜深夜0:50-1:20放送 2024年9月1日(日)収録より)

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