大谷翔平選手の独占インタビューを毎年続けている数少ないメディアが、スポーツ総合誌「Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック・ナンバー)」(文芸春秋)だ。

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パドレス戦で右前安打を放つドジャースの大谷翔平=2024年3月21日、韓国・ソウル、柴田悠貴撮影

 世界的にも貴重なインタビューを10年近く担当してきたナンバー編集部次長の田村航平さん(34)によると、企画の始まりは大谷選手がプロ野球・北海道日本ハムファイターズに入団した2013年だった。

 「いよいよ二刀流が始まるという時を迎え、この前人未到の歩みを誌面で残した方が良いと考えました。彼の野球の取り組み方や考え方、唯一無二の姿を記録していきましょう、と」

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 毎回、取材を担当するのがベースボールジャーナリストの石田雄太さんだ。大谷選手とじっくり向き合って、素顔を引き出してきた。

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大谷翔平のインタビューをまとめた「野球翔年Ⅱ」を出版した石田雄太さん

 このほど、エンゼルスに入団した2018年から今年まで、ナンバーに掲載したインタビューを「野球翔年Ⅱ 大谷翔平ロングインタビュー」(文芸春秋)にまとめ、出版した。

 「大谷選手が渡米したことで彼を取り巻く環境が変わり、インタビューをする時間が限られてしまったのは難しいところでした。とりわけ大リーグに挑戦したばかりの頃は、大谷選手がペースをつかむまでに時間がかかり、その中でインタビュー時間を確保してもらうのは簡単なことではありませんでした」と振り返る。

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石田雄太さんの新刊「野球翔年(しょうねん)Ⅱ 大谷翔平ロングインタビュー」(文芸春秋)

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