大谷翔平選手の独占インタビューを毎年続けている数少ないメディアが、スポーツ総合誌「Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック・ナンバー)」(文芸春秋)だ。
世界的にも貴重なインタビューを10年近く担当してきたナンバー編集部次長の田村航平さん(34)によると、企画の始まりは大谷選手がプロ野球・北海道日本ハムファイターズに入団した2013年だった。
「いよいよ二刀流が始まるという時を迎え、この前人未到の歩みを誌面で残した方が良いと考えました。彼の野球の取り組み方や考え方、唯一無二の姿を記録していきましょう、と」
- なぜ大谷翔平に独占取材ができるのか Number担当者が明かす
毎回、取材を担当するのがベースボールジャーナリストの石田雄太さんだ。大谷選手とじっくり向き合って、素顔を引き出してきた。
このほど、エンゼルスに入団した2018年から今年まで、ナンバーに掲載したインタビューを「野球翔年Ⅱ 大谷翔平ロングインタビュー」(文芸春秋)にまとめ、出版した。
「大谷選手が渡米したことで彼を取り巻く環境が変わり、インタビューをする時間が限られてしまったのは難しいところでした。とりわけ大リーグに挑戦したばかりの頃は、大谷選手がペースをつかむまでに時間がかかり、その中でインタビュー時間を確保してもらうのは簡単なことではありませんでした」と振り返る。
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