■パリパラリンピック パラ陸上F46女子砲丸投決勝(日本時間4日、スタッド・ド・フランス)
元世界記録保持者で初出場の齋藤由希子(31、SMBC日興証券)が12年ぶりにパラに復活した砲丸投で4位入賞。
2022年に長女を出産し、“ママ”として初の大舞台に挑んだ斎藤。1投目に10m91をマークすると、11m03(2投目)、11m26(3投目)と記録を伸ばした。さらに4投目に11m42で暫定5位から4位に浮上すると、最終6投目で11m61をマークしたが3位の選手に0m27及ばず。
2012年ロンドン大会以来、実施されていなかった砲丸投で悲願のメダル獲得を狙ったが、惜しくも届かなかった。アメリカのN.マルカマキが14m06の世界記録をマークして金メダルに輝いた。
齋藤は生まれた時から左腕のひじから先がなく、砲丸投げは中学1年生の時に始めた。大学4年時に12m47をマークし、当時の世界記録保持者となった。2023年の世界選手権で自身の持つ世界記録をアメリカの選手に更新されたが、同大会で銅メダルを獲得し代表内定をつかんだ。
■齋藤由希子(さいとう・ゆきこ)
1993年8月2日生まれ、31歳。宮城県気仙沼市出身。2023年、24年の世界選手権で2大会連続の銅メダルを獲得。夫は大学時代のコーチで元投擲選手で、2017年に結婚し、2022年に長女を出産。
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