■パリパラリンピック 車いすテニス女子シングルス決勝(日本時間6日、 ローランギャロス)

世界ランキング2位の上地結衣(30、三井住友銀行)が、女子シングルス決勝でオランダのD.デフロート(26、同1位)を2-1(4-6、6-3、6-4)で下し、日本女子では同種目史上初の金メダルに輝いた。

第1セットを奪われたが執念の逆転勝利。前日の女子ダブルスでも金メダルを獲得した上地は「単複2冠」の快挙を達成し、新たな歴史の扉を開いた。

序盤は上地の流れで、第1セットはゲームカウント4-1とリードするが、東京大会金の女王デフロートが粘りをみせ4-4に。相手がゲームポイントをつかんでも、鋭いコースへのバックを決めるなど苦しめたが第9、第10ゲームも落とし4-6で最初のセットを取られた。

第2セットは2-2から互いにブレーク。一進一退の攻防となったが、上地が連続でゲームを奪い5-3とリード。第9ゲームも主導権を握り、6-3と奪い返した。

勝負の第3セットは3-3から上地がキープして流れに乗ると、第8ゲームでブレークし5-3と金メダルに王手。だが第9ゲームは相手も厳しいリターンで粘り5-4。第10ゲームは3連続ポイントでマッチポイントを奪うと、最後は相手のサーブミスで悲願の頂点に立った。

上地はパラリンピックに4大会連続で出場。高校3年生の時に、初めて挑んだロンドン大会(2012年)でベスト8。16年のリオ大会では銅メダルを獲得し、21年の東京大会はデフロートに敗れたが自身最高の銀メダル。今大会は同じデフロートとの決勝戦で見事雪辱を果たし、金メダルに輝いた。

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