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古田敦也さんがダイヤモンドバックスとドジャースの4連戦が行われたチェイス・フィールドを訪れました。メジャーの舞台で始球式に挑み、現役時代の同僚であるロブロ監督がキャッチャーを務め、投球後には笑顔で握手と抱擁を交わしました。

■復帰目指す山本 古田さんが聞く

古田さんは2日、ドジャースと地区優勝を争う首位攻防戦4連戦の3戦目を迎えるダイヤモンドバックスの本拠地チェイス・フィールドにやって来ました。

チームを率いているロブロ監督は、かつてヤクルトでのチームメートであり、古田さんは2年連続でダイヤモンドバックスの臨時コーチを務めました。

古田さんの姿を見るや、チームスタッフが次々と「ハイ、フルーター!元気かい?」と声をかけ、歓迎します。古田さんは「元気だよ」と応えました 古田さん
「これから大変な9月、10月を迎えますが、どうですか?」 ペレスチカコーチ
「そうだね。彼ら(ドジャース)は大変な相手だよ」 古田さん
「去年ポストシーズンの地区シリーズではドジャース相手に3連勝した番狂わせもあったんで、ちょっと期待しています」 ペレスチカコーチ
「我々もそう望んでいるよ」  古田さんが続いて向かったのはドジャースのブルペン。右肩腱板損傷からの復帰を目指す山本由伸投手が投げ込んでいました。古田さんは「もう完璧だよ。ほぼ100%に戻ってきてるんじゃないですか」と評価しました。 古田さん
「順調ですか?」 山本投手
「はい、いい感じです」 古田さん
「よかったです。きょうも球がよくいってたので。これからまた大切な試合がある。大丈夫ですか?」 山本投手
「まぁまぁ、ぼちぼち」 古田さん
「無理はしないで、頑張ってください」

山本投手は4日、負傷後2度目のマイナー戦に登板。1回、ノーアウト二塁三塁のピンチを迎え、犠牲フライなどで2点を失います。2回もランナーを背負いながら、最速156キロのストレートでマイナーの打者を圧倒しました。

11日のカブス戦でメジャー復帰が決まり、今永昇太投手との日本人対決が実現するかもしれません。

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■ヤクルト時代の同僚ロブロ監督と始球式

■ヤクルト時代の同僚ロブロ監督と始球式

古田さんがやって来たのはダイヤモンドバックスのロッカールーム。1日のドジャース戦で、ランニングホームランを打ったキャロル選手がいました。 古田さん
「ドジャースと優勝争いしているが」 キャロル選手
「ええ、楽しい試合ですよ。とても楽しんでいます。僕たちはいいチームだ。とにかく前進あるのみさ」 さらに、古田さんの訪問を心待ちにしていたのが、ダイヤモンドバックスのロブロ監督でした。

ダイヤモンドバックスは昨年、22年ぶりにリーグ優勝を果たし、古田さんにもしっかりチャンピオンリングが届けられていました。 監督室には、2人の仲の良さが分かるものがありました。ロブロ監督が「これを見て」と指を指した先には、ヤクルト時代の古田さんのユニフォームが飾られていました。

さらに、ロブロ監督が突如「明日、始球式で投げてくれる?君に始球式で投げて欲しかったんだ。いい?イエスでしょう?僕がキャッチャーをするよ」とサプライズ提案。

なんと、古田さんが3日の始球式を務めることが決定しました。 古田さん
「ちょっと肩が痛くなってきたわ。大丈夫かな」
「(Q.メジャーで始球式やったことありますか?)やったことあるわけないじゃん。あるわけない。楽しみやね」 取材を終え、スタンドの席につくと、キャンプで着ていたユニフォームに帽子をかぶって準備万端。 古田さん
「(Q.きょうは勝てそうですか?)きょうは勝つでしょう。一仕事終わったから、今から応援モードでいきますよ」

ダイヤモンドバックスは2日のドジャース戦で、古田さんの思いが通じたかのような打線爆発。17安打14得点を記録し、大谷選手もノーヒットに抑え込みました。首位攻防戦3戦目はダイヤモンドバックスが勝利しました。

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■古田さんMLB始球式「人生最初で最後のイベント」

■古田さんMLB始球式「人生最初で最後のイベント」

古田さん
「チェイス・フィールドの前に来ています。ダイヤモンドバックスとドジャースの4連戦の4戦目です。こちらアリゾナ州フェニックスという場所にいるんですが、みなさんご存知ですか? 今、気温は41度です。体感は初めてです。37.℃くらいは経験ありますけど、41.℃はね、めちゃくちゃ暑いです。日本で言うと、冬にストーブの前で温まろうと思って、ちょっと時間置きすぎて顔がパリパリになる感じ、あんな感じですね。今日の試合も熱くなると思います。個人的には、大谷選手が打って、ダイヤモンドバックスが勝つ。それが一番いいんですけどね。そんな試合になればと思います。楽しみです」

両チームにとって大事な一戦。そして、古田さんには始球式という大事な役目が待っていました。

古田さん
「まさかメジャーのグラウンドで始球式をやることになるとは。人生最初で最後のイベントだと思うので、楽しんできたい」
「(Q.キャッチャーがロブロ監督)監督がキャッチャーをやると言ってますからね。しっかり投げてやろうかなと思います」
「(Q.どんな風に投げたい?)あんまり速い球を投げたら、捕れないんじゃないかと思うので、軽く投げようかなと思います」
「(Q.試合前の雰囲気どうですか?)いいじゃないですか。中から見ることはあまりないから、久しぶりの感覚ですよ」
「(Q.いよいよ近づいてきた)ほんまや、投げられるかな」 ついに出番がやってきました。場内では「ダイヤモンドバックスのファンの皆さん、日本プロ野球のレジェンドの一人、アツヤ・フルタを歓迎してください」とアナウンスされます。

メジャーの舞台での古田さんの始球式。現役時代の同僚だったロブロ監督が捕球すると、古田さんと握手を交わし、抱擁をしました。場内では「日本球界のレジェンド、アツヤ・フルタに、もう一度拍手を!」と再びアナウンスされました。

古田さん
「(Q.始球式いかがでした?)うまくいかなかった。でも、あんなもんじゃないですか。楽しくできました。まさかメジャーリーグの球場でファーストピッチをやるなんて、夢にも思ってなかったんで。夢にも思ってないというか、きのうのきょうの話ですからね。きのう急に言われて『やるよ』って言われた話なので。そういう意味では、楽しく過ごせました」

ちなみに、始球式を終えた後にロブロ監督が「来年のキャンプにも来てくれるかな?」と聞くと、古田さんは「いいよ」と答えるやりとりがありました。

古田さん
「来年のキャンプも来れるかって言われました。一応イエスと言っておきましたけど、さぁどうなるんですかね」

(9月8日放送「サンデーLIVE!!」より)

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