■MLB ドジャース 3ー6 カブス(日本時間11日、カリフォルニア州ロサンゼルス、ドジャー・スタジアム)
カブス・今永昇太(30)が敵地でのドジャース戦に先発し、7回、89球を投げ、被安打7(3本塁打)、奪三振4、四死球0、失点3(自責点3)で防御率は3.03。大谷翔平(30)との対戦は3打数無安打、13勝目を挙げた。メジャー1年目での13勝は1995年のドジャース・野茂英雄、2014年のヤンキース・田中将大に並んだ。
試合後、今永は「すごくマウンドに上がるまで恐怖心があって、足もガタガタ震えてましたし、ボール持った手もすごく震えてましたし。すごく恐怖心と闘っているなという気持ちでマウンドに上がりましたね」と心境を語った。
大谷との3打席の対戦については「彼は、球場の雰囲気を変えられる力があるので、それをたった1打席で変えられる力があるので、とにかくきょうはそういうふうに雰囲気を変えさせない打席で助かったなと思ってます」
最大のピンチは3回、無死一、二塁で大谷を迎えた場面、今永はファーストゴロ併殺打に打ち取ったが「ホームランは避けなければいけないので、遠く低くというボールから入っていって、フォアボールを出してノーアウト満塁の方がまだいいんじゃないかなと思って、そういう考えもあったので。苦手ではあるスライダーを選択したんですけど、勇気を持って自分の得意球ではなくて、相手が予測してなさそうな、一番確率が低そうな球を選択したのが良かったなと思いますね」と振りかえった。
投げ合った山本由伸(26)については「1回のピッチングを見てあらためてとんでもない投手だなと、素晴らしい投手だなと思いましたし、今日の自分のピッチングは少なからず、彼の素晴らしい投球に引っ張られたと思うので、彼にもリスペクトの気持ちを贈る必要があると思います」と復帰戦だった山本に称賛を送った。
そして、「日本代表の時にダルビッシュ有さんに言われたことがあるんですけど、素晴らしい選手と野球をやっていると自分の中のリミットが外れて自分の知らない力が出る瞬間があると言われたことがあって、まさに今日、山本投手、大谷選手、ドジャースの打線を抑えるために、チームが勝つために力が出たんじゃないかと思います」と新たな境地を見出していた。
敵地・ドジャースタジアムでの好投に今永は「これでちょっとでも僕の名前を憶えてくれる日本人の方が2人くらい増えたんじゃないかな」と冗談を口にしていた。
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