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 9月11日(同12日)のカブス戦でキャリアハイを更新する今季47号アーチを放った大谷翔平投手。打球速度118.1マイル(190.1キロ)、角度はたった19度の超低空弾丸ライナーで「47-47」の偉業を達成し、まだ16試合を残していることから大台となる夢の「50-50」達成も現実味を帯びてきた。

【映像】衝撃の190キロ超低空47号弾で「47-47」達成の瞬間

 不調といわれ続けた8月、大谷の月間打率は.235と確かに今季最も低い数値を記録していたが、下降気味だった打率とは対照的に本塁打数は12と、“6月男”と言われる6月の本塁打数と並び月間本塁打数トップタイの成績をマークした。

 低打率であるにも関わらずなぜ本塁打は急増しているのか。その理由にはどうやらバレルゾーンでのヒットの割合が大きく影響していそうだ。バレルとは打球速度と角度を備えた長打や本塁打になりやすい打球のことで大谷のバレル率は7月以降高くなっていることがわかった。

 今季6月までの大谷のバレル割合は打球249に対しバレル48、割合は19.3%だったが、7月以降(現地時間9月7日終了時点まで。以下同)でみると、打球164に対してバレル37、その割合は22.6%と3%以上増加していた。

 47号ホームランも、打球角度19度の低空弾だったが、190キロ超えの打球速度だったため、このバレルゾーンに該当する一発となった。

 また、メジャー全体でみた場合、7月以降のバレル割合ではソト(ヤンキース)の22.9%に次いで2位に位置している。さらに今季の月別で見ると、3月のシーズンスタートから6月までの間で最も高かったのは4月の25.0%だったが、7月以降では9月が26.7%と最も高い割合を示していた。今後の打席で数値が上下することも考えられるが、打率低迷中の9月であっても、バレルゾーンでのヒットを重ねていけば、大谷にとって「50-50」の大台すらも通過点にしかすぎないかもしれない。

(協力:データスタジアム)
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)

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