静岡県沼津市で3日間の日程で行われているフェンシングの全日本選手権は、大会2日目の15日、男子サーブルと女子エペの2種目が行われました。
このうち、女子エペの決勝は、東京大会まで3大会連続でオリンピックに出場し、結婚、出産を経て競技を続ける38歳の佐藤希望選手と、成田琉夏選手が対戦しました。
第1ピリオドは、互いに攻撃のチャンスをうかがう展開となり、佐藤選手が2対1とロースコアながらリードを奪いました。
第2ピリオドでは、佐藤選手が相手の攻撃をさばいての鋭い突きなど、巧みな剣さばきで4連続ポイントを奪い、8対4とリードを広げました。
第3ピリオドでは、成田選手が積極的な攻撃でポイントを重ねて追い上げましたが、佐藤選手が15対14とリードを守り、2大会連続、女子では、この大会最多に並ぶ9回目の優勝を果たしました。
また、男子サーブルの決勝は、21歳の坪颯登選手が序盤から接戦となる中、終盤にスピードのある攻撃で4連続ポイントを奪って逆転し、15対13で谷下尚弥選手に競り勝って初優勝を果たしました。
大会は16日が最終日で、男子フルーレと女子サーブルが行われます。
佐藤希望「10回目の優勝をねらっていきたい」
女子エペで9回目の優勝を果たした佐藤希望選手は「練習不足もあり、優勝できたらいいなという感じだったので、ほっとした気持ちだ。前後に動きながらも、自分が攻撃できるタイミングになったら思い切っていこうと思っていた」と振り返りました。
そのうえで、「今回の会場でも、『9回目の優勝だね』とみんなに言われたので、10回目も期待されていると思う。出場できる権利がある以上、10回目の優勝をねらっていきたい」と来年への意欲を示しました。
男子サーブル 初優勝 坪颯登「ロス五輪へ頑張る」
男子サーブルで初優勝を果たした坪颯登選手は「率直にすごくうれしい。途中、相手に流れが行く場面があったが、ここはふんばらないといけないと思い、頭の中を整理して、いいプレーにつなげられた。ロサンゼルスオリンピックでは、男子サーブルで団体戦の出場権を取って、必ず出場できるように頑張っていきたい」と話していました。
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