秋場所は11日目を終えて、大の里が11連勝、星の差2つの2敗で関脇・霧島と、いずれも平幕の錦木と高安のあわせて3人が追う展開となっていました。
大の里は12日目の19日、優勝経験のある若隆景と対戦しました。
大の里は立ち合いで相手の上体を起こして一気に攻め、土俵際まで追い込みましたが、若隆景にもろ差しに入られると逆に攻め込まれ、土俵際で相手を突き落とそうとしましたが、最後は体を入れ替えられながら「寄り切り」で敗れました。
2敗の力士のうち、大の里とまだ対戦がない大関経験者の高安は小結・平戸海と対戦しました。
高安は立ち合いのかちあげから回転のいい突き押しで突き放していき、相手が引いたところを一気に攻め込んで「突き出し」で勝って2敗を守りました。
このほか霧島が大関・琴櫻に勝って2敗を守り、錦木は小結・大栄翔に敗れ、3敗に後退しました。
秋場所は12日目を終えて、大の里が1敗で単独トップ。星の差1つの2敗で霧島と高安が追いかける展開となっています。
中入り後の勝敗
▽宝富士に十両の獅司は宝富士が「寄り倒し」で勝って勝ち越しを決めました。
▽錦富士に佐田の海は錦富士が「突き出し」。
▽阿武剋に玉鷲は玉鷲が「押し出し」。新入幕の阿武剋は負け越しです。
▽狼雅に白熊は狼雅が「寄り切り」で7勝5敗。新入幕の白熊は負け越しました。
▽北の若に一山本は一山本が「突き倒し」。
▽翠富士に竜電は翠富士が「肩透かし」で勝ちました。
▽美ノ海に武将山は美ノ海が「突き落とし」。武将山は負け越しました。
▽輝に明生は明生が「押し出し」。
▽豪ノ山に欧勝馬は豪ノ山が「突き出し」。
▽遠藤に宇良は宇良が「寄り切り」で勝ち越しました。
▽湘南乃海に金峰山は湘南乃海が「寄り切り」。金峰山は負け越しです。
▽琴勝峰に御嶽海は琴勝峰が「小手投げ」。
▽王鵬に熱海富士は王鵬が「肩透かし」で勝ち越しました。
▽若元春に隆の勝は若元春が「寄り切り」で勝ち越しました。
▽翔猿に正代は正代が「押し出し」で勝ち越し翔猿は負け越しです。
▽錦木に大栄翔は大栄翔が「突き出し」。
▽平戸海に高安は高安が「突き出し」で2敗を守りました。
▽大の里に若隆景は若隆景が「寄り切り」で勝ちました。大の里の初日からの連勝は11で止まりました。
▽霧島に大関・琴櫻は霧島が「上手投げ」で2敗を守りました。琴櫻は7勝5敗です。
▽大関・豊昇龍に阿炎は阿炎が「寄り倒し」で勝ちました。豊昇龍は6勝6敗となりました。
力士の談話
今場所の初黒星を喫した大の里は「攻めて負けた。ここまで勝ちを拾った相撲も何番かあったので、きょうは攻めの甘さが出た」と悔しさをにじませました。
また、連勝が「11」で止まったことについては「気持ち的にもすっきりしたのでまた、あした集中して頑張る」と前を向いていました。
一方、大の里を破った若隆景は「俵の中にいる限り諦めることはないので最後まで相撲を取れた。自分の相撲を取ることに集中していた。また、あしたにつなげていきたい」と落ち着いて話していました。
このほか2敗を守った2人のうち霧島は「何回か危ない場面があったが焦らずに残ってよかった」と振り返り、優勝争いについては「久しぶりに次の場所につながる相撲を最後までやっていきたい」と淡々と応えました。
また高安は「突っ張って勝機を逃さないで前に出られた。どんどん体が動くようになってきたので尻上がりによくなってきている。残り3日間も一生懸命にやる。お客さんに喜んでもらえるような一番一番にしたい」と話しました。
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