■天皇賜盃第93回日本学生陸上競技対校選手権(20日、川崎市)

大学陸上ナンバーワン決定戦の“日本インカレ”男子100m決勝で、パリ五輪男子4×100mリレー代表の栁田大輝(21、東洋大3年) と男子200m代表の鵜澤飛羽(21、筑波大4年)の対決が実現した。

五輪代表同士の最速決戦は、栁田が10秒09(-0.4m/s)の今季ベストで2連覇を達成。鵜澤は10秒28で5位に終わった。パリ五輪代表同士の最速決戦は栁田に軍配が上がった。

栁田はスタートから飛び出し、トップに立つと、そのまま加速。一度も先頭を譲ることなく1位のままフィニッシュした。

レース後「久しぶりに燃えました」と笑顔を見せた栁田。「ゴールして本当に気持ちも高ぶったし、今年初めて、最初で最後の会心のレースだった」と満足げに振り返った。2025年には東京で世界陸上が行われる。「また練習を積んでいって来年に爆発させたいと思います」と力を込めた。

栁田は、23年のアジア選手権で日本歴代7位タイとなる自己ベストの10秒02をマークして金メダル獲得。世界陸上ブダペストでは100m準決勝で10秒14の2組7着で決勝進出を逃した。今夏のパリオリンピック™では400mリレーに出場。2走を務めた予選で決勝進出に貢献したが、決勝に出場することはできなかった。日本は1走から坂井隆一郎→サニブラウン・ハキーム→桐生祥秀→上山紘輝とつなぎ、37秒78で5位となった。

【男子100m結果】
1位 栁田大輝 10秒09
2位 井上直紀 10秒13
3位 山本匠真 10秒19
4位 神戸毅裕 10秒26
5位 鵜澤飛羽  10秒.28
6位 三輪颯太  10秒.36
7位 愛宕頼   10秒38
8位 大石凌功  10秒42

*写真は栁田大輝選手

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