■陸上・全日本実業団対抗陸上競技選手権(23日、山口市・維新みらいふスタジアム)

パリオリンピック™100mハードル代表で12秒69の日本記録保持者、福部真子(28、日本建設工業)が、100mハードル決勝で12秒81(+1.9m)をマークして優勝した。同じくパリ五輪代表の田中佑美(25、富士通)との接戦を制し、2年ぶりとなる頂点に立った。

パリ五輪後初のレースに臨んだ福部は、予選1組で13秒05をマークし1着で決勝進出。予選2組に登場した田中は、12秒98の1着で決勝に進んだ。

スタートで飛び出したのは福部と田中。50m過ぎまで2人が競り合うが、ゴール直前で福部が田中をかわし、1位でフィニッシュ。パリ五輪代表同士の対決は、福部に軍配が上がった。田中のタイムは自己ベストを0秒02更新する12秒83。3位には12秒99を記録した中島ひとみ(29、長谷川体育施設)が入った。

レース後の場内インタビューで福部は「今シーズン最後のレースだったので、勝ちで締めくくれて良かった」と笑顔を見せた。「今後は自分の記録を超えていけるようにしっかり頑張っていきたい」と、自身の持つ日本記録の更新を目標に掲げた。

福部は今年6月の日本選手権で参加標準記録突破と優勝でパリ五輪代表を決め、7月のオールスターナイト陸上では自身が持つ日本記録を0秒04更新する12秒69をマークした。そして迎えたパリ五輪、予選を12秒85で走り準決勝に進んだ。準決勝では12秒89の組5着でフィニッシュし、決勝進出はならなかった。

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