「札幌戦は、やっぱり人一倍、気合が入りますね」

 サッカーJ1・京都サンガのDF福田心之助選手(24)は、あす28日に控えるアウェイでの第32節・北海道コンサドーレ札幌戦へ向けて開口一番、そう語った。

 福田選手は北海道浦河町の出身。中学・高校時代は、コンサドーレ札幌の下部組織でサッカーの技術を培ってきた。その後明治大を経て、京都に入団している。

 「札幌でサッカーをやりたいと思って大学に行きましたけど、結果的に京都というチームに来た。対戦相手として行くというのは、感慨深いですね。」

 「神様が『お前はそっち側じゃなくて、倒す側だよ』って、導いてくれたのかなと思っています。」


 6年前に北海道を離れ、京都という地に辿り着いた今、福田選手はチームにとって欠かせない存在になっている。

 プロ2年目の今シーズン、7月に怪我で数試合の欠場はあったものの、ここまで26試合に出場。

 チームではFW原大智選手、GKク ソンユン選手に次ぐ出場時間を誇り、スプリント557回は堂々のリーグ2位。後半戦、上昇気流に乗るチームを支えている。

 そんな福田選手の勇姿を一目見ようと、札幌戦には、家族や親戚、友人ら約20人が駆け付けるという。さらに地元の浦河町(人口約1.1万人)からバスツアーが実施され、札幌市まで片道3時間かけて、町民が応援に訪れるという。

 「(バスツアーの話を)聞いた時はびっくりしたけど、うれしさもありましたね。地元の小さい町ですけど、ちょっとでも勇気を届けられたら。」

 年に1度の故郷での一戦。いつも遠くで見守っている家族への想いはより一層強い。

 「怪我のときもすごく連絡してくれたり、気にかけてくれたりしていた。京都に来ても元気にサッカーやれているよ、という姿や一生懸命やっている姿、生で自分が躍動している姿を見せたいです。」

 かつて慣れ親しんだ札幌の地で、あすもまたピッチを駆け回るーーー。

 京都サンガは勝ち点38で現在14位。北海道コンサドーレ札幌は勝ち点26でJ2降格圏の19位だ。札幌対京都は、28日(土)午後1時にキックオフ。MBS「KICKOFF!KANSAI」では試合のハイライトを放送する。

(毎日放送スポーツ局 上原桐子)

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