ナショナルリーグ西部地区で首位に立つドジャースと、2位のパドレスの直接対決3連戦はここまで1勝1敗で、26日、ドジャースタジアムで第3戦が行われました。
レギュラーシーズンのホーム最終戦となるこの試合に、大谷選手は1番・指名打者で先発出場し、1回の第1打席はショートゴロ、3回の第2打席はファーストゴロとなりました。
2点を追う6回は先頭バッターで第3打席に立ち、甘く入った変化球をライト前に運び、9試合連続ヒットとしましたが得点に結びつきませんでした。
ドジャースは7回に2対2の同点に追いつき、なおもワンアウト一塁二塁のチャンスで回った大谷選手の第4打席は、アウトコースのスライダーをライト前に引っ張り、これが勝ち越しのタイムリーヒットとなってドジャースが1点を勝ち越しました。
ドジャースはこの回、打者10人の攻撃で一挙5点を奪ってリードを広げると、8回にも2点を奪ったドジャースが7対2とリードを広げました。
そしてツーアウトランナーなしの場面で大谷選手が第5打席に立ち、パドレスの4人目、松井裕樹投手と対戦し、2球目のアウトコース低めのスライダーを逆方向に運び、レフト前に落ちるツーベースヒットとしました。
このあと追加点にはつながりませんでしたが、ドジャースはそのままリードを守って7対2で勝ち、3年連続22回目の地区優勝を決めました。
大谷選手は5打数3安打1打点の活躍でチームの勝利に貢献し、大リーグ7年目で自身初めての地区優勝です。
また、今シーズンから大リーグでプレーする山本由伸投手にとっても初めての地区優勝となりました。
大谷 “シャンパンファイトやりたかった”
試合のあと優勝を祝うシャンパンファイトを初めて体験した大谷翔平選手は「きょう、ホームで優勝を決めることができて最高です。シャンパンファイトも大リーグに移籍してからずっとやりたいと思っていたので幸せな気持ちです」と笑顔で応えました。
自身初めてのプレーオフについては「まだ試合が残っているので気を緩めることなく最後まで駆け抜けたいし、その先も見据えながら最後まで頑張りたい」と力強く話しました。
また、大リーグ移籍1年目で地区優勝を果たした山本由伸投手は「みんなで戦ってきて最高にうれしい。今シーズン、僕は半分ぐらいリハビリだったが、その間も勝ちを積み重ねてくれて1年目から地区優勝を経験させてもらえることはなかなかないと思うので、チームメートに感謝です。プレーオフではチームに貢献できるように全力で頑張ります」と意気込みを話していました。
ほかの日本選手は
ドジャースの大谷選手と山本投手以外ですでにプレーオフ進出を決めている日本選手は、パドレスのダルビッシュ有投手と松井投手、それにアストロズの菊池雄星投手です。
このほか前田健太投手が所属するタイガースと千賀滉大投手が所属するメッツが、ワイルドカードでのプレーオフ進出圏内につけています。
プレーオフの日程
大リーグのプレーオフはアメリカンリーグ、ナショナルリーグの東部地区、西部地区、中部地区でそれぞれ地区優勝した6チームに加えて、各地区の2位以下で勝率が高い3チームがワイルドカードとして進出し、あわせて12チームで争われます。
日本時間の10月2日からはワイルドカードシリーズが始まりますが、地区優勝したドジャースは勝率によってその次の地区シリーズから登場することが決まっているため、初戦は日本時間の10月6日になる予定です。
対戦相手はまだ決まっていませんが、現在の順位のままシーズンが終われば、ワイルドカードシリーズで対戦するパドレスとメッツの勝者と対戦することになり、そこで先に3勝したチームがリーグ優勝決定シリーズに進みます。
リーグ優勝決定シリーズでは先に4勝したチームがワールドシリーズに進み、そこで4勝すればワールドチャンピオンに輝きます。
ドジャースは昨シーズン、レギュラーシーズンで100勝をあげて2位のダイヤモンドバックスに16ゲームの大差をつけて地区優勝しましたが、プレーオフでは地区シリーズでダイヤモンドバックスに3連敗して敗退しました。
今シーズンはこの悔しさを晴らすため、大谷選手や山本投手をはじめ、グラスナウ投手、テオスカー・ヘルナンデス選手といった大型補強を進め3年連続の地区優勝を果たしました。
ドジャースは、新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンだった2020年以来のワールドチャンピオンを目指します。
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