■MLB ロッキーズ 2ー13 ドジャース(日本時間29日、コロラド州デンバー、クアーズ・フィールド)
ドジャースの山本由伸(26)が敵地でのロッキーズ戦にレギュラーシーズンラスト登板、今季18度目の先発、5回、71球を投げて、被安打4、奪三振6、四死球0、失点2(自責点2)、防御率は3.00。復帰後初勝利、6月1日以来、119日ぶりの白星で今季7勝目(2敗)を挙げた。
9月11日の復帰後は勝ち星なし、そして、標高1600mにある打者有利のクアーズ・フィールドでは初登板となった。前日は「わかんないですけど、富士山の五合目と聞いて苦しくなりました」と話した山本。
ドジャースは1回、1番・大谷翔平(30)がライトオーバーのヒットで出塁したが、2番・M.ベッツ(31)の打席でスタートを切ったがファーストフライ、大谷はすぐに帰塁したが、2塁に到達した時点でベースを踏んでおり、帰塁の際には再び踏んでから戻らなくてはいけないが、大谷はそのまま1塁に戻ってしまい、ダブルプレーとなった。
その裏、山本は立ち上がり、1番・C.ブラックモン(38)に対し、カウント2-2と追い込むと外角高め際どいコースにカーブを投げたが、ストライクを取ってもらえず。フルカウントとなるとカーブが甘く入り、レフト前ヒット。さらに2番・E.トーバー(23)にはストレートから詰まりながらもライト前に持っていかれて、無死一、三塁のピンチを招いた。
3番・R.マクマーン(29)にライトへ犠牲フライを打たれ1点を先制された。すると4番・M.トーリア(26)に対して組み立てを変更、際どいコースを取ってもらえないカーブを投げず、カウント2-0から4球連続カットボールでセカンドゴロ併殺打、1失点で切り抜けた。
すると2回には1死一、二塁で8番・K.ヘルナンデス(33)が12号スリーランで逆転した。点を取ってもらったその裏、山本は先頭打者にヒットを許し、送りバント1死二塁と2イニング連続で得点圏に走者を背負ったが、7番・J.ケイブ(31)をスプリットで空振り三振、8番・A.シュヌク(27)をカットボールでファーストハーフライナーに打ち取った。
山本は2回までにカーブを8球投げて、見逃しのストライクは0、得意のボールが決まらない中、カットボールを使ってきたが、3回2死から2番・トーバーにカットボールが甘く入り、レフトスタンドへ26号ソロ、山本は打たれた瞬間にグラブを外し、悔しそうに太ももに叩きつけた。5月13日のジャイアンツ戦以来の被弾で4対2と2点差に詰め寄られた。
4回には先頭の4番・トーリアはここまで苦戦していたカーブで空振り三振、5番・S.ヒリアード(30)はスプリットで空振り三振とこの試合初めて、3者凡退に抑えた。
ドジャースは5回にT.ヘルナンデス(31)が自己最多記録となる33号スリーランで8対2と大きくリードを広げた。
勝ち投手の権利のかかる5回、復帰後最長イニングとなった山本、1死から8番・シュヌクの打席でこの試合、初めてカーブで見逃しのストライクを奪った。そのシュヌクはスプリットで空振り三振、5回はわずか8球で3者凡退に打ち取った。
山本は5回で降板、71球を投げて、被安打4、奪三振6、四死球0、失点2(自責点2)、防御率は3.00。得意のカーブは18球投げて、見逃しのストライクはわずか1球だったが、最後の2イニングは山本らしい投球を見せてポストシーズンに臨む。チームも18安打13得点の快勝、打撃陣も調子を上げて、明日のレギュラーシーズン最終戦、そしてポストシーズンへ突入していく。
10月6日から始まるポストシーズンはJ.フラハティ(28)、山本、W.ビューラー(30)、L.ナック(28)の4人で戦うことが予定されている。
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