国内メジャー大会の1つ、『日本女子オープン』は茨城県坂東市の大利根カントリークラブ西コースで行われました。

29日の最終ラウンド、国内ツアーの年間のポイントランキングでトップに立つ竹田選手は首位から出て、3番・パー4では第2打をピン近くにつけてバーディーを奪うと、8番・パー4でも第2打を正確なショットでバーディーを取りました。

後半はティーショットが乱れる場面がありましたが、感覚がよくなっていたというアプローチでリカバリーしてパーセーブで乗り切ると、13番のパー5では第3打で寄せてこの日、3つ目のバーディーを取りました。

竹田選手はバーディー3つ、ボギー1つで2つスコアを伸ばし、通算10アンダーで大会初優勝、9月の日本女子プロ選手権に続く国内メジャー2勝目をあげました。

また今シーズン、ツアー初優勝から7勝目となり、ツアーで初優勝したシーズンでの7勝は、1989年の小林浩美さんの6勝を抜いて最多となりました。

首位と2打差の3位から出た、今シーズンツアー3勝の岩井明愛選手が2つスコアを伸ばして、通算8アンダーで2位に入りました。

2年連続年間女王で今シーズンツアー初勝利をねらった山下美夢有選手は竹田選手と並んで首位から出ましたが、アプローチやパッティングに苦しみ、1つスコアを落として通算7アンダーで3位でした。

ことし海外メジャー大会を初優勝した古江彩佳選手は通算6アンダーで4位、去年のこの大会優勝の原英莉花選手は通算4アンダーで8位でした。

大阪桐蔭高校1年の15歳、岩永杏奈選手が通算1アンダーの16位でアマチュア最上位でした。

竹田麗央「うまく耐えられたのがよかった」

大会初優勝を果たした竹田麗央選手は「いつかは優勝したいと思っていた大会だったので、それを達成できてすごくうれしい。接戦で苦しかったが、ボギーをたたけない状況でパーパットが決まったのでよかった。コースが難しく、なかなかバーディーが取れないときもあったが、表情に出さないようにプレーすることを心がけて、うまく耐えられたのがよかった」と話しました。

そのうえで、今シーズン、ツアー初優勝から7勝をあげたことについて「サポートしてくれる人や応援してくれる人に向けていいプレーをしたいと思っていて、そのおかげで7勝できたと思う。これからも毎試合、ベストを尽くして、いつかは海外メジャー大会で優勝したいので、そこに向けてまた頑張りたい」と今後を見据えました。

岩井明愛「粘り強くできたと思う」

最終ラウンドでスコアを伸ばし2位に入った岩井明愛選手は「前半はなかなかうまくいかず、後半にバーディーが取れていい流れがきたかなと思った。最後の18番は1打を追う立場だったので思い切っていったが、ボギーで悔しかった。それでも粘り強くできたと思う」と振り返りました。

そのうえで「この舞台でいい位置で戦えていたので楽しかった。これからも自分らしく楽しんで、残りの国内ツアーも戦っていきたい」と話していました。

山下美夢有「耐えるゴルフができなかった」

首位から出たもののスコアを1つ落として3位だった山下美夢有選手は「攻めのゴルフをしたが、なかなか決まらないことが続いてしまって、耐えるゴルフができなかった。ショット自体は前日よりもよくなったが、ショートゲームがよくなかったかなと思う。切り替えてまた来週、優勝を目指したい」と話していました。

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