今月、日本のハンドボール界に新たな風がー 1976年の開幕から昨シーズンまで続いてきた「日本ハンドボールリーグ」が今年、アジアNo.1や世界トップレベルのリーグを目指し、新たに「リーグH」へと名前が変わって開幕した。
「H」には、「地域とともに」や「希望をもって」という意味のほかに「英知を集め、成長するハンドボール」という意味が込められている。
▼琉球コラソン・東江太輝選手
「まだ違和感はあるが、 “リーグHがハンドボール” というのがハンドボールを分からない人にも分かるような働きかけは、僕ら選手ができることは試合だと思うので、試合でしっかりアピールしたい」
他競技と異なり、男女でリーグ名が変わらないハンドボール
男子のチーム数は去年の13から14に。女子は変わらず11チームが参加する「リーグH」は、これまでの2回戦総当たりから3回戦総当たりへと変わり、試合数が大きく増える。
そして、特筆すべきはプレーオフの参加数。これまでは男女ともシーズン上位4チームの参加だったが、今季から男子は6チーム、女子は5チームによるノックアウト方式へと変わり、一層激しい戦いが予想される。
プレーオフ進出へ、1つでも多くの勝ち星を目指すコラソン。
きのうのホームゲームは惜しくも敗れたものの、試合後キャプテンからはこんなコメントが。
▼琉球コラソン・東江太輝選手
「(今季ここまで)今までのコラソンからしたらここまで2勝2敗は悪くないが、4試合戦って4勝0敗でもおかしくない出来だったので、(この負けは)非常に悔しい」
開幕から勝率5割。同じく手応えを感じる指揮官は、去年との違いについてー
▼琉球コラソン・東江正作監督
「端的に言うと、チーム内の規律がしっかり保たれているところが昨季との大きな違い」
▼琉球コラソン・田場裕也選手
「去年、東日本にも負けて、次の紡織に負けて、負けたあと整列していたときに覚えてる?やじが飛んだんだ観客から。お金を払って見に来た観客からやじが飛んだんだぞ。紡織にボロ負けして。また繰り返すぞまた」
「いい?負けてもいいからファイトしろ、ついていけ、粘れ!練習からやろう!」
来年6月予定のプレーオフ進出へ、今シーズンはまだ始まったばかり。コラソンの次なる戦いは、10月6日(日)、ホームにトヨタ紡織九州レッドトルネードSAGAを迎える。
<記者MEMO>
新リーグ開幕に沸く日本のハンドボール界は、チームや選手によって契約形態が異なり、まだまだ発展途上であることも事実です。リーグが発展し、今後は「プロ選手」としてハンドボールに集中しながら生活できるようになることが期待されています。
沖縄では男子はコラソン、女子はザ・テラスホテルズ ラ・ティーダ琉球がリーグHで奮闘しています。プレーオフに絡んでいけるか、注目して見ていきましょう!(鎌田宏夢)
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