明治安田J1リーグ第32節、首位を走るサンフレッチェ広島が、迎えた大一番。勝点で並ぶ2位・町田との天王山の戦いが、エディオンピースウイング広島で行われました。
9月28日(土)広島 vs. 町田(エディオンピースウイング広島)
リーグ最多得点を誇る首位・サンフレッチェと、リーグ最少失点を誇る2位・町田の一戦。最強の “矛・盾” 対決を見ようと集まったサポーター数は開幕戦に次ぐ2万6000人超え、試合前からスタジアムのボルテージは最高潮でした。
大声援の中、キックオフを迎えると、前半3分、いきなりサンフレッチェがリーグトップの攻撃力を見せつけます。右サイドから 中野就斗 が左足でクロス。合わせたのは、ゴンサロ・パシエンシア。誰もが接戦を予想した中で、値千金の先制ゴール。今月、加入した新戦力が流れを呼び寄せます。
すると前半23分、今度は中野が右足でクロス、ニアサイド、合わせたのは加藤陸次樹睦月。リードを2点に広げます。
サンフレッチェ広島 中野就斗 選手
「誰かに合わせたっていうよりかは、そのスペースに入ってきてほしいっていう意味を込めて(パスを)あそこに出して。中は決められる選手が多いので、本当に得点につながってよかったなって思っています」
サンフレッチェ広島 加藤陸次樹 選手
「チャンスは必ず来るっていうのもわかっていたので、その少ないチャンスを決めきるって覚悟は持ってプレーしていました。クロスの入り方として『1枚、ニアに入る』っていうのはチームの鉄則事でもあったので、それが練習どおりというか、チームらしいゴールだったかなというように思います」
2対0でゲームは後半へ。町田に攻め込まれるシーンもありましたが、日の丸もつける守護神・大迫敬介 がスーパーセーブ。町田に得点のすきを与えません。
その後も集中力を切らすことなく、攻めの姿勢を貫いたサンフレッチェ。東俊希 の惜しいシュートもありました。追加点とはなりませんでしたが、4試合ぶりの無失点で、町田との天王山を2対0で勝利。リーグ戦は7月から10試合連続無敗で、首位をキープです。
FC町田ゼルビア 黒田剛 監督
「言葉を悪く言うと、ちょっと緊張感ではなく、スタジアムの雰囲気というものに圧倒された感があったかなっていうふうには思いますね。ふつうなら、あれは一発でフカして終わりだとか、なかなかニアで打ち切れないっていうところがあるんでしょうけど、そのへんのクオリティーっていうのはさすがだなって思いましたね」
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石田充 アナウンサー
発言が話題になる黒田監督なんですけれども、その黒田監督がやっぱりピースウイングの雰囲気によって前半3分、何か本来の力が町田は出せなかったのではないかと…
田村友里 キャスター
広島中が注目している一戦だったので…
石田充 アナウンサー
全国が! 裏で巨人が優勝かもっていう中で記者席もほぼ満席で、みんなの注目度がピースウイングに注がれた夜だったわけなんです。
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
サンフレッチェ広島の選手だけじゃない力を感じたってわけですね。
石田充 アナウンサー
これぞファミリーの力ということだったんですね。
青山高治 キャスター
最多得点と最少失点の対決っておもしろいですよね。
石田充 アナウンサー
ただサンフレッチェもゼロで抑えた。“盾” を持っているところもあるんです。順位表を見ておこうと思います。
勝ち点差を3位・町田とは3をつけて、2位が神戸。連覇を狙う神戸が勝ち点1点差で追いかけているんです。得失点差が31ということなんです。今、32試合を戦って、失点が32、得点が63。失点が試合数と今、一緒なんです。
過去3度のリーグ優勝があるサンフレッチェなんですけども、その年はいずれも1試合平均1失点以下に抑えたシーズンだったので、今、それとほぼ同じペースできていると。サンフレッチェは守りもよくて今、首位をキープということです。今週は香港での試合もありますが、ぜひACL2もがんばってほしいと思います。
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