佐々木投手は、ここまでおととしマークした自己最多に並ぶ9勝をあげていて、引き分け以上でチームのクライマックスシリーズ進出が決まる一戦で先発を任されました。

立ち上がりに2アウトからヒット2本を打たれて一塁三塁のピンチを招き、続く打者への2球目のフォークボールがワイルドピッチとなり、先制点を奪われました。

それでも「勝つために必要な選択をして、状態が上がっていない中でも工夫してやっている」と今シーズン、磨きがかかった修正能力を発揮し、2回以降は150キロ後半のストレートと鋭く曲がるスライダー、落差の大きいフォークボールのコンビネーションで楽天打線をヒットわずか3本に抑え、得点を与えませんでした。

佐々木投手は9回を108球で投げきってヒット5本、フォアボールなし、三振10個を奪い1失点という内容でした。

チームは逆転勝ちして2年連続のクライマックスシリーズ進出を決め、佐々木投手はおととし完全試合を達成して以来となる完投勝利で自身初のふた桁、10勝目をマークしました。

試合後、佐々木投手は「先制点を与えたのは反省点だがなんとか立て直して先頭打者を抑えながら最後まで投げ切れてよかった」と振り返りました。

その上で10勝目については「最後まで思うような投球はできなかったが、野手陣に助けてもらった試合が多く、中継ぎ陣も勝った状態をキープしてくれた。そのおかげの10勝だと思う」と話しました。

吉井理人監督は「ことしは我慢の年だったと思うし、自分のできることを集中してやってくれたのでいろんな意味で成長したと思う」と話していました。

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