■MLB ワイルドカードシリーズ パドレス 5ー4 ブレーブス(日本時間3日、ペトコ・パーク)

ワイルドカードシリーズ第2戦が3日(日本時間)に行われて、パドレスが2回、K.ヒガシオカ(34)の2試合連続同点ホームランから6連打で一挙に5点を奪い勝利、ダルビッシュ有(38)の登板はなかった。パドレスが地区シリーズ進出を決め、ドジャースとの対戦となった。

3試合で2勝先勝のワイルドカードシリーズ、1戦目を制したパドレスはJ.マスグローブ(31)が先発、立ち上がり1死三塁のピンチを迎えると3番・M.オズーナ(33)にレフトへ犠牲フライを打たれて1点を失った。

2回に入るとダルビッシュはブルペンで待機し、ブレーブス打者の情報をタブレットで確認、レギュラーシーズン中はあまりブルペンにいないので中継ぎ陣と笑顔で会話をしていた。

パドレスは2回、2死走者なしで9番・ヒガシオカが2試合連続となるポストシーズン2号の同点アーチ、パドレスのラッキーボーイが流れを作ると、1番の首位打者L.アラエス(27)から3連打で満塁、そして4番・M.マチャド(32)がレフト線へ2点勝ち越しタイムリー、さらに5番・J.メリル(21)がセンターオーバーの2点タイムリースリーベース、驚異の6連打で5点を奪った。

しかし、4回途中、先発マスグローブがアクシデントで緊急降板、2人目にB.ホーイング(27)がマウンドへ、ダルビッシュも上着を脱いでユニホーム姿でブルペン待機した。

7回にはボールを持って壁当てを行い体を温め始めた。5対3の8回にはJ.アダム(33)が無死一塁で1番・ハリスⅡ(23)にツーランを浴びて1点差に詰め寄られた。それでも最後は今季36セーブを挙げた守護神R.スアレス(33)が締めて連勝、地区シリーズ進出を決めた。

これでドジャースの相手はパドレスに決定、パドレスはレギュラーシーズン、目の前で地区優勝を決められたリベンジへ、そして、ポストシーズンで大谷翔平(30)とダルビッシュの対戦も実現する可能性が高くなった。

ブルワーズ対メッツは、1対1の同点で迎えた2回にメッツが2点を奪って勝ち越し。しかし、後のないブルワーズは8回裏、ルーキーのJ.チョーリオ(20)がこの試合2本目のホームランで3対3の同点、さらに5番・M.ギャレット(26)が勝ち越しのツーラン、ナ・リーグ中地区優勝のブルワーズが意地を見せて1勝1敗のタイに追いついた。

ア・リーグ、後のなくなったアストロズは0対1とタイガースに1点をリードされていたが、7回に2点を奪い逆転、勝利の方程式で8回にR.プレスリー(35)を登板させたが、同点に追いつかれると、守護神のJ.ヘイダー(30)を投入。しかし、2死満塁から走者一掃のツーベースを打たれて敗戦。菊池雄星(33)はブルペンスタンバイも登板することなく敗退となった。ワイルドカード3位のタイガースは10年ぶりの地区シリーズ進出となった。

試合後、菊池は「祈る事しかできなかったですけど、延長に行ったら行くぞ言われていたので、10回に合わせて準備していました」と話し、「このチームと長く野球をしたいと思ってましたし、やり残した事があるなって言うか、ここで終わると思ってなかったので、悔しい気持ちと、このチームでやれてよかったと思いますね」と悔しさを滲ませながら語った。

オリオールズ対ロイヤルズは1対1の同点で迎えた6回、ロイヤルズは2死一、三塁からア・リーグ首位打者のB.ウィットJr(24)が第1戦に続いて決勝のタイムリー。2戦連続でワイルドカード2位のロイヤルズが最少得点差で勝利。昨季106敗のチームが大躍進、9年ぶりの地区シリーズを決めた。


【ワイルドカードシリーズ】※10月2日~4日、3試合で2戦先勝
◆ア・リーグ
アストロズ(2敗)2ー5 タイガース(2勝)(ミニッツメイド・パーク)
オリオールズ(2敗)1ー2 ロイヤルズ(2勝)(オリオール・パーク)

◆ナ・リーグ
ブルワーズ(1勝1敗)5ー3 メッツ(1勝1敗)(アメリカンファミリー・フィールド)
パドレス(2勝)5ー4 ブレーブス(2敗)(ペトコ・パーク)

【地区シリーズ】※5試合で3勝先取(10月6~)
◆ア・リーグ
ヤンキースーロイヤルズ(ヤンキー・スタジアム)
ガーディアンズータイガース(プログレッシブ・フィールド)

◆ナ・リーグ
ドジャースーパドレス
フィリーズーブルワーズorメッツ

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