来年9月に開催される東京2025世界陸上の「スペシャルアンバサダー」に俳優の織田裕二さん(56)が就任することが5日に発表された。さらにアスリートアンバサダーとしてパリオリンピック™のやり投げ・金メダリスト北口榛花(26、JAL)、男子100mのサニブラウン アブデルハキーム(25、東レ)、田中希実(25、New Balance)、男子走幅跳・橋岡優輝(25、富士通)、寺田明日香(34、ジャパンクリエイトグループ)が選ばれ、大会本番に向け世界陸上の魅力をアピールしていく。
この日、国立競技場で日本陸連主催『リレーフェスティバル』内の特別レースイベントが実施され1走・橋岡、2走・田中、3走・北口、アンカーにサニブラウンという普段、見られない布陣でたすきを繋いだ。スターターにはスペシャルアンバサダーの織田さんが務め、レースはアンカーのサニブラウンが追い上げたが、中学生に敗れ、2着に終わった。
レース後、織田さんと4人のアスリートアンバサダー(寺田は都合により欠席)が会見に出席し、最初のメインキャスターを務めた97年(アテネ大会)に遡り、田中を見ると「97年って生まれる前?」と時の流れに驚きを隠せず。
以前、東京での世界陸上は91年で「東京で世界陸上が行われること、私世代では最後です」と早くも力が入る。
また、隣で緊張気味のサニブラウンは「東京オリンピックは観客の皆さんが入ることができず、ものすごく寂しいなと思った。今回、地元の皆さんの前で走る(世界陸上)っていうのは、一生に一度の経験かなと。入場するだけで鳥肌が立つような、そういう状況でパフォーマンスできたら最高に気持ちいいなと思うので、皆さんにぜひ足を運んでいただきたいですね」と満員の国立競技場に期待を込めた。
100mでは2大会連続でファイナリストのサニブラウンに、織田さんはメダル獲得を期待。「そっから28(歳)まで常に(メダルを)獲る。だって1回だけ200mで3位に入った日本人がいる。それを見てるんで」と2003年(パリ大会)で銅メダルの末續慎吾を挙げ「僕が今求めてるのは100mの練習ばっかしないで200(m)の練習もしてほしいなー」と続け、サニブラウンも「おとなしく200m走ります」と即答し、会場を沸かせた。
そして“世界陸上”が自身にとってどんな大会か聞かれると「日々生きてる中で、一番自分が生きてるなって感じられる舞台なのかなと思います。一番興奮できる舞台」と目を輝かせたサニブラウン。北口は「やっぱり陸上が好きな選手が、陸上が好きなファンの前で全身全霊で競技するそういう大会だと思いますし、あとは自分真剣勝負する場所」と話し、田中は高校時代に天邪鬼だったのでオリンピックではなく世界陸上に魅力を感じていたと懐かしみながら「初めてドーハ世界陸上たときもすごく嬉しかった思いでがある」と振り返った。
橋岡は「自分自身、本当に人生捧げてきたものを表現する舞台っていうような特別な大会」と説明した。
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