プロ野球ドラフト会議で、広島カープが1位指名を公表した明治大学の 宗山塁 。いったいどんな選手なんでしょうか? 周囲の証言からその素顔に迫りました。

明治大学のキャプテン・宗山塁。守っては正確なグラブさばきと力強い送球。打っては確率の高いミート力に、ここぞで一発が打てる長打力を持つ、ことしのドラフトの超目玉選手です。カープのスカウトは、大学1年生の時からひときわ輝く広島出身のダイヤの原石に熱い視線を送っていました。

広島カープ 苑田聡彦 元スカウト統括部長
「言うことない。悪いとこなし。三拍子そろってバッティングもいいし、守備力もあるし、肩は強いし、足も速い」

広島カープ 尾形佳紀 スカウト
「正直、今すぐプロに入ってでも活躍できそうな野球センスというか、走攻守全てにおいてレベルの高さを感じる選手。来年、あの選手を獲れれば10年くらいは守ってくれるんじゃないかなって、それくらいすばらしい選手です」

明治大学のチームメイトは、練習中の宗山の意識の高さがほかの選手と違うと話します。

明治大 遠藤雄介 学生コーチ
「ヒット打ったときもくやしがっている。そこがヒットに満足していないというか、ちゃんと自分の思ったバッティングができたときにいいと思う。結果で満足していないというところがすごい」

明治大 内海優太(広陵高出身)
「天然な一面があると思うけど、野球に関しては野球だけ見ている」

一見、細身に見える宗山ですが、ストイックな食事トレーニングによって強じんな身体を作り上げています。

明治大 内海優太
「まだいくのか、ここからもう一杯いくのかってときにさらにもう一杯いくので、どうなっているのかなって思う」

宗山の食事情を取材するため訪れたのは、カープの 上本崇司 や 森下暢仁 も大学時代に通っていた焼き肉店。

ドラフト後にはお店でお祝いをすることが恒例となっている明治大学野球部御用達のお店で森下も愛したのが「スペ玉」というスペシャルな卵かけご飯。

宗山は、この卵かけご飯もほかの部員よりたくさん食べ、店長の中村さんを驚かせます。

ホルモンなかむら 中村友和 店長
「この前も来てくれた時にス玉ペを3杯食べた。意外と食うなってイメージある。また食うのかと思いながら、ほかの子たちは1杯や2杯。宗山だけ3杯食べていた」

さたけ 佐瀬充紀 店長
「暢仁、久しぶり。がんばってるなー? おじさんはがんばらないよ。森下、応援しています」

宗山を知るため次に訪れたのが、明治大学野球部のグラウンド近くに店を構え、カープの 野村祐輔 や森下が行きつけだった中華料理店。

食べ盛りの体育会部員の食欲を満たす、安くてボリュームのある定食が名物です。

さたけ 佐瀬充紀 店長
「宗山は肉ニラ定食の山盛りか焼き肉定食の山盛り。もりもり食べます。ご飯もモリモリ。あんな身体してよく食べます。広陵の先輩からプリンスと呼んでくださいと言われている子で、すごくまじめで気さく。いいキャプテンだと思う。きっとドラフトいっぱいかかって謙虚だから、やるときやるから。みなさん、期待してください」

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