三重県出身で32歳の矢吹選手は通算戦績が16勝4敗で勝利のうちノックアウト勝ちが15回と高いKO率を誇る力強い右ストレートが持ち味です。

3年前にWBC=世界ボクシング評議会、ライトフライ級のタイトルマッチを制して初めて世界チャンピオンになりましたが、おととし3月に最初の防衛戦で敗れて王座を失いました。

12日は愛知県常滑市でIBFライトフライ級のタイトルマッチが行われ、世界ランキング2位の矢吹選手はチャンピオンで南アフリカのシベナティ・ノンシンガ選手に挑みました。

試合は1ラウンドから矢吹選手が左ジャブを軸に主導権を握る展開となり、8ラウンドには矢吹選手の右ストレートがノンシンガ選手を捉え、ダウンを奪いました。

そして、続く9ラウンドにも右ストレートなどの連続パンチでたたみかけて2回のダウンを奪いました。

ここで、レフェリーが試合を止めて、矢吹選手は、9ラウンド1分50秒、テクニカルノックアウトで勝ち、IBFライトフライ級の新しいチャンピオンとなりました。

2年7か月ぶりに世界チャンピオンに返り咲いた矢吹選手は「本当に難しい試合になると思っていたし、正直『負けたら引退だ』と思っていたので、これでボクシングを続けられる。応援してくれている人たちのおかげでここまでやれたので結果を出せてよかった」と話していました。

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