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ドジャース・大谷翔平選手(29)の1週間の活躍を振り返ります。

■元祖・二刀流ベーブ・ルース 奇跡的な共通点

大谷選手は22日に行われたメッツ戦で、7試合ホームランがない中、ついにボールを捉えると、確信を持って、一塁へ歩きました。

今シーズン第5号は、松井秀喜さんが持つ「日本人メジャーリーガー通算最多ホームラン」を更新する通算176本目となりました。
 
この一発、実は二刀流の元祖ベーブ・ルースさんと共通点があります。なんと、共に通算725試合目でホームラン176本に到達。奇跡的な一致には、運命すら感じます。

大谷選手
「(Q.松井氏の記録を抜いた率直な気持ちは?)素直にうれしいですし、ちょっと前回のホームランから時間がかかっているので、早く打ちたいなと思いつつ、今日打てたので安心と喜びがある」

「(Q.次の目標としては、松井氏も活躍したポストシーズンでの活躍ですか?)そうですね、その前に(ロバーツ)監督の記録を抜きたいなと思います」 古田敦也さん
「ロバーツ監督は日本生まれの選手としての記録を持っています。ドジャース所属選手として7本のホームランですので、(大谷選手が)抜くのは時間の問題だと思っていました。ロバーツ監督は非常に動きのいい選手だったので、覚えています」

「3位の野茂英雄さんは、ピッチャーながら4本のホームランを打ちました。指名打者制のパ・リーグ(近鉄時代)のため、プロ入り以降はバッティングをしていませんでした。野茂さんは『僕、バッティングがいいんです」と言っていました」 古田敦也さん
「石井一久さんも、1本ホームランを打ちました。日本のオールスターゲームでホームラン競争に出場したことがあり、3本打ちました」

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■大谷6号!飛距離137m・打球速度191km

■大谷6号!飛距離137m・打球速度191km

4日、敵地ナショナルズ・パークで行われたナショナルズ戦は、ドジャースにとってロード(敵地)9連戦の始まりとなりました。  

9回表、大谷選手の快音が響かぬまま迎えた第5打席でした。

大谷選手
「タイミング的に、ドンピシャだったかなと思います」

2試合連発の第6号は、飛距離137メートルの特大弾でした。

大谷選手
「感覚的にも、人生のなかでも、トップクラスじゃないかなと思います」

打球速度191キロは今シーズンのメジャー最速で、自己最速も更新。さらに球団最速記録でもあり、まさに記録尽くしの一打となりました。

日本出身選手のホームラン記録まで、あと1本に迫られたロバーツ監督も笑顔を見せました。

ロバーツ監督
「(Q.大谷選手と1本差?)あと?1本差で並ぶ?そうか、王座を譲らないとね。明日かもね」

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■“新婚さん”大谷選手 記者「寂しくない?」

■“新婚さん”大谷選手 記者「寂しくない?」

25日、ナショナルズ戦前の取材対応で、話題となったのが妻・真美子さんとの新婚生活についてです。 大谷選手
「(Q.遠征先に奥様を連れて一緒に過ごしたい?)休みがそこまでまだ、基本的に休みの移動がうち(ドジャース)結構多いので、あまり自宅で丸一日休みというのは今のところない。一緒に散歩に行ったりすることはありますけど、まだそこまで丸一日どこかにいくというみたいなのはない」 「(Q.寂しくないですか?)(妻に)『寂しい』と言わせたいです」 浅尾美和さん
「奥様(真美子さん)は嬉しいですし、こういうことをさらっと言ってしまうのが、大谷選手の格好良さだなと思います」

取材でも「舌好調」の大谷選手がバットで魅せました。

第1打席ではツーベースヒット。8回表、チャンスで迎えた第5打席では、4試合ぶりのタイムリーとなる2本目のツーベースを打ちました。塁上では、腕をワイパーのようにフリフリと振り、可愛らしいポーズを披露しました。

さらに9回表の第6打席でも、ホームランまであとわずかとなるタイムリーツーベースを放ちました。

大谷選手自身初となる1試合3本、今シーズン14本目のツーベースで勝利に貢献しました。シーズン記録(67本)を大きく上回る87本ペースとなっています。

そして26日のナショナルズ戦、大谷選手は剛腕左腕のゴアに抑えられるなど、10試合ぶりのノーヒットに終わりました。こんな日もあります。 一方、先発の山本由伸投手はメジャー2勝目を挙げました。

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■大谷選手にブーイングも 敵地ファンから

■大谷選手にブーイングも 敵地ファンから

ブーイングも…大谷7号 写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

27日、カナダ・トロントに乗り込んでのブルージェイズ戦。一時は「ブルージェイズ移籍が決定的」と報道されたこともあり、大谷選手が打席に立つと敵地ロジャース・センターのファンからはブーイングが起こりました。  

1回表、初球でストライクが入ると、歓声が沸き起こります。  

そして、3球目でした。大谷選手の第7号ホームランに球場が騒然となるなか、ベンチではチームスタッフが後ろからブーイング。大谷選手はいじられています。これでロバーツ監督と並ぶ球団最多タイ記録となりました。

大谷選手
「『並んだぞ』って、僕の方から言いましたけど」 ロバーツ監督
「ブーイングはしなかったけど、私が野球の記録で唯一ショウヘイと並んだよ。すぐに抜かされるだろうけど、うれしいよ」 大谷選手
「今のところ、そこ(記録超え)を目標に頑張ってるので、明日また抜けるように頑張ります」

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■古田解説 “ゴジラ超え”の1発 伏線は第1打席から

■古田解説 “ゴジラ超え”の1発 伏線は第1打席から

今週の大谷選手は1週間に3本塁打と快進撃が止まりません。

好調ぶりに古田さんは、

古田敦也さん
「そうですね、誰ですか得点圏打率が低いとか言っていたのは先週。ボールが上がらないから調子が悪いとか。私はずっと調子いいって言い続けていましたから。ハマってくれれば打ち続けますから」

今週の3本のホームランのうち、24日に放った第6号ホームランは「人生でもトップクラス」と大谷選手自身も評していました。

浅尾美和さん
「芯を食うというか、打った瞬間わかるものなんですか?」 古田敦也さん
「わかります。毎日練習していますからね」 平石アナウンサー
「打球速度もあがっていますし、さらに進化していると言っていいんですか」 古田敦也さん
「いいと思いますよ。夢の200キロ出るかもしれない」 そしてメジャー通算176号、日本人記録更新となった22日の第5号ホームラン。飛距離は128.9メートル。メッツの右翼手・マルテ選手は振り向きもせず、手を後ろに組んで打球を見送る完璧な一発でした。このバッティングについて… 古田敦也さん
「打った球種を見てほしいんですが、第1打席では外のスライダーを空振り三振しているんです。投手にとっては『俺のスライダーに合ってないな』と考えるわけです。同じ球を第2打席でも投げたらこの一発。やられたらやり返す、まさに倍返し」

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■古田解説 HR量産体制へ 絶好調のワケは“チームの勝利”?

■古田解説 HR量産体制へ 絶好調のワケは“チームの勝利”?

ホームランばかりに目が行きがちですが、その他の打撃成績も絶好調な大谷選手。28試合消化時点の成績を去年と比較してみると、日本時間27日時点で、打率.354(.294)、40安打(32)、14二塁打(4)、長打率.681(.541)と去年の同時期の成績を上回っていることがわかります。(※カッコ内は去年同時期の成績)

ホームランに関しては、去年と同じ7本でこのペースを維持すれば年間40本塁打が現時点で予想されます。ここからさらに調子をあげれば、日本人初の本塁打王となった去年の44本を上回ることも可能です。

直近7試合の打撃成績を見ると、打率.333、3本塁打、出塁率.471、長打率は驚異の.815となっています。(日本時間27日時点、スタットキャストから)

大谷選手好調の要因について古田さんは、

古田敦也さん
「先週チームは1勝5敗でした。今週はきょうも勝って6連勝。わかりやすく言うと、大谷選手が打った週は勝つし、抑えられた週は負けちゃうと言える」

「勝っているということは、先発投手を打ち崩していることが多いということ。ということは相手チームの抑えやセットアッパー、いわゆる勝ちゲームで投げてくる投手との対戦が少ない。だから逆にホームランが出やすくなるんです。今年のドジャースは強いと言われてます、100勝以上、120勝するんじゃないかという人もいるぐらいですから。そうなると連勝が増えていって、打ちやすい投手との対戦の可能性が増えてホームランも増える」 平石アナウンサー
「実はそこで数を稼いでいる?」 古田敦也さん
「そうですね。そういう意味でいうと調子を上げていけるチャンスをどんどん増やせる。だからホームランは44本以上行けると思う」

(4月28日放送「サンデーLIVE!!」より)

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