高校サッカー選手権沖縄県大会の決勝は8日、タピック県総ひやごんスタジアムで行われ、那覇西が4-1で宜野湾を下して4年ぶり18回目の優勝を飾りました。

好敵手同士の一戦

4年ぶりの優勝を目指した那覇西は去年、決勝の舞台でPK戦の末敗退。

固いDFから多彩な攻撃を見せるサッカーを磨き、決勝までの4試合では28得点無失点と、圧倒的な強さでの勝ち上がり。

対する宜野湾は、新人大会では県の頂点に立っていて、那覇西と同じ県1部リーグでしのぎを削るライバル。

細かくパスをつなげるポゼッションサッカーで接戦を勝ち抜いて決勝のピッチに立ち、7年ぶりの優勝を目指しました。

前半6分。序盤のチャンスを作ったのは宜野湾。FKから4番・新門が繋げて最後は至近距離から比嘉が左足を振り抜きますが、那覇西の2年生GK・金城が、失点を防ぎます。

すると10分。中盤でこぼれ球を拾った、那覇西・玉寄一星が一気にゴール前へと駆け上がり、エリア内でGKを振り払い冷静に流し込み先制弾を決めます。

先制弾を決める那覇西・玉寄

玉寄は続く、16分にも追加点。

▽玉寄一星(那覇西)
「自分がゴールを決めたいと強く思っていた。決勝戦でゴールを決めたらあんなに気持ちいいんだなと思いました」

宜野湾も、パスをつなげてチャンスを作りますが、エリア内からのシュートは枠の外に。ゴールを奪うことができません。

逆に、主導権を握った那覇西は、前半終了間際にも、コーナーキックのチャンスから得点。3-0 とリードして、試合前半を折り返します。

エンドが代わった後半も開始早々、7番・屋比久が4点目を挙げ、試合は那覇西ペースに。

流れを決定づける4点目を決めた那覇西・屋比久

宜野湾は後半アディショナルタイムに、今大会無失点だった那覇西から1点を奪い返しますが、そのままホイッスル。

会心の試合を見せた那覇西が4年ぶりに歓喜の瞬間を味わいました。

▽那覇西・上地主将
「自分たちがやってきたことが正解だったんだなって」
「那覇西高校が3年間取れなかった優勝を自分たちの代で取り返せて、本当に嬉しいです。(全国では)まずは1回戦を勝って、その次も勝って、沖縄がやれるんだぞというところを見せつけたい」

優勝した那覇西は、来月28日に国立競技場で開幕する全国高校サッカー選手権に県代表として出場します。(取材 片野達朗)

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