石田充 アナウンサー
週末の広島カープは、また負けずに来て、新井貴浩 監督も「全員よくがんばった」と話していました。数字からカープを見る「 “数数(カーズカズ)”!」です。日曜日の中日戦は、延長12回、0-0の引き分けでした。まずは先週に続いて、0対0の引き分けの確率の話です。

広島カープ 0-0の引き分け
 過去20年(2004年~2023年)
2005 1
2009 1
2021 2
2023 1

5試合/2846試合=0.18%
→ 569試合(4シーズン)に1度

過去20年(去年まで)を見ると、わずか5試合しかなかったので、4年に1回ぐらいのペースっていう話を先週しました。ところが…

ことし 0-0の引き分け 3度
4月19日 巨人戦(延長12回)
4月21日 巨人戦(5回コールド)
4月28日 中日戦(延長12回)

なんと、また日曜日もありまして、ことしは3度になりました。

青山高治 キャスター
(笑)

石田充 アナウンサー
もうちょっとフィルターをかけたいと思います。5回コールドもありましたので、延長12回の0対0にしぼって確率を調べました。

広島カープ 延長12回の0-0
 過去20年(2004年~2023年)
2005 1
2009 1
2023 1

3試合/2846試合=0.11%
→ 949試合(6.6シーズン)に1度

過去20年で3回に減りました。割合は0.11%で、もう949試合に一度あるかどうかということなんですね。ただ、ことしはこうなっています。

ことし 延長12回の0-0
2試合/23試合=8.70%
→ 過去20年に比べて約80倍の高確率!?

23試合をやって、延長12回の0対0引き分けが2試合ありますので、8.70%。例年(過去20年平均)の約80倍のペースで来ていることになります。しかも、この2試合と去年あった1試合の全部をわたしが実況していると。この確率、すごいな。

田村友里 キャスター
へえー。“0-0の男” なんだ。でも先週、0-0の話をしたから、日曜に0-0になって、すぐに石田さんの顔が思い浮かんでしまいました。

石田充 アナウンサー
そんなにあることじゃないので、めずらしい。

青山高治 キャスター
“点が入らない男” なんですね。

石田充 アナウンサー
…失点もしないと。まだ、あります。もう一つの切り口。開幕1か月を終えて、去年と比較しようと思います。

新井カープ 2年目
~開幕1か月を終えて
(23試合消化)
ことし    勝 敗 分 勝差
1 阪神   14  9  3 ー
2 巨人   13 10 3 1.0
3 中日   11 11 3 2.5
4 広島   10 10 3 2.5
5 DeNA  10 13 1 4.0
6 ヤクルト 9 14 1 5.0

今、広島カープは4位ですが、勝率5割、首位とは2.5ゲーム差です。では、1年前、23試合(およそ1か月)を終えてどうだったかというと…

   防御率 失点 被HR 与四球 奪三振 失策
ことし2.41 56 14  60  171 6
去年 2.72 70 14  72  165 13

続いて、カープの守り。失点が減っています。与えたフォアボールも減っています。エラーも減っています。かたいディフェンスを見せています。

では今後、去年みたいにAクラスに行くにはどういったところがポイントになるかというと、1点差ゲームなんです。

1点差ゲーム
    開幕1か月   2か月目以降
ことし 2勝7敗〈-5〉  ?
去年  3勝8敗〈-5〉 19勝11敗〈+8〉

1点差ゲームを見ると、ことしは借金5と、ちょっと負け越しています。去年がどうだったかというと、借金5で一緒なんです。

青山高治 キャスター
へえ、そうなんですね。

石田充 アナウンサー
ただ、その2か月目以降はこうなりました。19勝11敗で貯金8。1点差ゲームに強くなったということがあります。今後、こういう接戦に強くなるかどうかというのを見ていただきたいと思います。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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