20日は王さんが出席して都内で記者会見が行われ、プロジェクトの概要や立ち上げに至る経緯などが説明されました。

会見では野球の競技人口が減少する中、振興策を考えようとことし6月からNPB=日本野球機構のほか、学生野球やソフトボールの団体の関係者が集まって毎月、議論が行われてきたことが説明されました。

この中で現在の課題として
▼公園でボール遊びができないなど、野球ができる機会が減少し
▼ほかの競技が盛んになったことによって野球熱が低下している一方で
▼これらを解決するための体制や財源が限られていることなどがあげられたということです。

王さんは会見で、こうした課題を解決するためのプロジェクトを新たに立ち上げることを明らかにしました。

プロジェクトでは
▽プロやアマチュアの団体が一体となって野球振興にあたる法人と基金を立ち上げ
▽未就学児や小学校低学年を対象とした野球教室を開くほか
▽自治体と連携して野球場や周辺施設の整備を目指すなどとしていて
来年以降、具体的に取り組みを進めていきたいとしています。

プロジェクトについては20日開かれた12球団のオーナー会議に王さんみずから出席して説明し、各球団から協力に前向きな返答を得たということです。

王さんは「運動する子どもたちの中で『やっぱり野球が一番楽しい』と思ってもらえるような野球であってほしい。野球が皆さんに認められているときにより前向きな話し合いをして、低学年の子どもや女性も含めてより関心を高く持ってもらうためにいろいろ進めていきたい」と話していました。

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