男子バレーボール日本代表の新監督に就任することが決まったロラン・ティリ氏(60)が2日、オンラインで就任会見を行い、ロサンゼルスオリンピック™へ「表彰台を目指してまいります」と意気込んだ。契約期間は、ロス五輪後のアジア選手権終了後まで。
ティリ氏は、日本代表を「大変優れた選手たちが集ったそうした素晴らしいチーム」と評価。「こうした優れたチームを率いて、またこれまでよりも更なる高みを目指すということは大変名誉なこと」と話した。
男子日本代表はネーションズリーグで主要国際大会47年ぶりとなる銀メダルを獲得したが、パリ五輪では準々決勝敗退に終わり、苦杯をなめた。「この先のロサンゼルスオリンピックに向かってまた飛躍ができる。表彰台を目指してまいります」とティリ氏も話すように、2028年のロス五輪でリベンジを誓う。
表彰台に上るには強豪他国との「体力面、身体面の差を埋めるにはどうしたらよいかを把握して解決しなければいけない」とした上で、「ブロックから続くレシーブ、そしてその先への繋ぎというところでしっかり勇気を持って飛び込んでいく。そういったことを続けて繋いでいくということが大事だ」とティリ氏。
「大きな大会の厳しいプレッシャーの中で戦いをする。そして1度勝つ、2度勝つ、3度勝つ、あるいは4度勝つなどの経験と勝利を重ねることで、ロス五輪での目標となる表彰台が見えてくる。それしか道はない」と説いた。
ティリ氏は2012年のロンドン五輪後にフランス代表の監督に就任し、2016年のリオデジャネイロ五輪では9位、2021年の東京五輪でフランス代表を金メダルに導いた名将。現在は日本のトップリーグSVリーグで、首位を走る大阪ブルテオンを率いている。
会見に同席した川合俊一会長(61)は、複数の候補者のなかから全会一致でティリ氏に決まったことを明かし、「日本人の選手の気質とか動向とかそういったものにものすごくなれていらっしゃる。こんな都合のいいことがあっていいのかというぐらい本当に奇跡が起こったような感じ。大変期待しています」と話した。
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