石田充 アナウンサー
広島カープ、プロ3年目のシーズンを戦い終えた 田村俊介 選手にスタジオに来ていただきました。侍ジャパンにも選ばれ、開幕スタメンをつかんだ “若鯉” です。
広島カープ 田村俊介 選手
ありがとうございます。よろしくお願いします。
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
緊張していますね?
田村俊介 選手
めっちゃ緊張しています。
天谷宗一郎 さん
なんで! 楽しくいきましょう。高卒、ことしが3年目…
田村俊介 選手
はい。3年目が終わりました。
天谷宗一郎 さん
開幕スタメンにもなったけども、たぶん本人的にはくやしいシーズンだったと思うんだけれども、来シーズンの足がかりもしっかりと作れたんじゃないかなと思っています。
石田充 アナウンサー
きょうは、田村選手の魅力をたっぷりといろんな形でお伝えしていこうと思います。まずは、ここまでの経歴を振り返ります。
プロ3年間の成長曲線
田村俊介 選手(ドラフト会議翌日 2021年10月)
― ドラフト会議が終わりました。今、どんな気持ちですか?
「小さいころから夢であったプロ野球選手っていうスタートがまず切れて、本当にほっとした気持ちになりました」
ドラフト指名の翌日に取材に行ったんです。言わずと知れた “世界のイチロー” さんをはじめ両リーグでホームラン王を獲得したい 山﨑武司 さん、さらにDeNAのエースでもある去年の最多勝投手・東克樹 投手など名だたる球界のレジェンドを輩出している、愛工大名電高校出身の田村俊介選手。
高校時代はピッチャーとしては最速145キロ。バッターとしては高校通算32本のホームランと “二刀流” として注目を集めていました。
入団会見ではやや緊張した表情でしたが、プロでの大きな目標を語っていました。
田村俊介 選手(入団会見 2021年)
「ファンの方がたに愛される選手、そして誰が見ても『田村俊介に任せる』と安心して見れる、そういう選手になりたいと思います」
その期待値の高さがうかがえたのは、入団1年目から。春のキャンプの途中に2軍から1軍に緊急招集されました。すると、紅白戦で長打を放つなど、“大器の片鱗” を見せます。
田村俊介 選手(春季キャンプ 2022年)
「緊張したところで結果が出たっていうのは、本当に自分の中でプラスになったなっていうふうに思います。これから少しでもレベルが上がるようにがんばっていきたいなと思っています」
そして、プロ2年目の去年9月12日に初めてのスタメン出場を果たすと、うれしいプロ初ヒットをマークします。さらに、ここから破竹の勢いを見せた田村選手は、スタメンでも代打でも打ちまくり、6試合連続ヒット、打率 .364とハイアベレージを残したシーズンとなりました。
そして、自身初の開幕スタメン(3月29日)の座をつかみ取りました。シーズン序盤こそプロの壁に当たったかもしれませんが、守りでもチームの窮地を救うファインプレーや、クライマックスシリーズを争うプレッシャーのかかる打席で勝負強さを見せるなど、プロとしての経験値を積んだ今シーズンとなりました。
◇ ◇ ◇
石田充 アナウンサー
ここまでの3年でした。まず若い時代、今でも若いんですけれども、高校時代をご覧になっていかがでした?
田村俊介 選手
めっちゃ恥ずかしいです。
青山高治 キャスター
ドラフト、翌日でしたね。
石田充 アナウンサー
そうなんですよ。これは愛工大名電高に行くしかないということで、われわれ、会いに行ったわけなんですけれども。あれからまた体も大きくなった感じです。
天谷宗一郎 さん
そうですね。1年目のキャンプに呼ばれたときの映像がありましたけれども、あのときよりも大きくなっているけど、締まっているっていう印象があります。
田村俊介 選手
体重はあまりそのころと変わっていないので。いろいろ、プロに入ってからのトレーニングがやっぱり体に表れているのかなと思います。
石田充 アナウンサー
体が変わりながら、そして、まわりからの期待値が非常に高い中、開幕前は侍ジャパンにも選ばれて、開幕スタメンをつかんだんですが、シーズン前半というのはどうでしたか?
田村俊介 選手
オープン戦ですごく調子がよかったぶん、開幕もそのまま行けるって思ってしまったのが、今思えば、すごく反省点だなっていうのがありますし、やっぱり打席の中の考え方も全然、オープン戦とは違うことを考えていかないといけないなっていうのもことし、すごく勉強になったので、それは来年にしっかり生かして、来年はことしと同じことにならないようにがんばりたいなと思います。
石田充 アナウンサー
そういった中で何かつかんだものというのはありますか?
田村俊介 選手
打席の中の落ち着きというのが、すごく大事だなと思いましたし、代打で打ったりが多かったんですけど、代打ではベンチからすぐ打席に入って、打って1打席で終わりっていう一番出る時間も短いなと思いましたし、その中でのちょっとした深呼吸だったりとか、そういう落ち着きっていうのが、すごく大事だなっていうのが後半、気付けたので、そういうところも来年は大事にしてやっていきたいなと思っています。
石田充 アナウンサー
深呼吸一つ、大事になるんですね。
天谷宗一郎 さん
でも、3年目で気付けたんですから。
石田充 アナウンサー
そして、シーズンにはくやしさもあったかもしれませんが、そのあと、新井貴浩 監督が「厳しくなるぞ」と言っていた “秋” が待っていたわけなんです。秋のキャンプはいかがでしたか?
田村俊介 選手
そうですね。今まで野球人生の中で一番、バットを振った期間だなって思っていましたけど、ことしのシーズンはやっぱりくやしかったので、しっかり振って、体に染み込ませたいっていう自分の思いもあったので、14日間ですかね、すごい期間になったなっていうのは思います。
天谷宗一郎 さん
手を見せてもらっていいですか?
田村俊介 選手
(手のひらをカメラに向ける)
田村俊介 選手
そうですね。
田村友里 キャスター
そんなにきつかったんですね。
田村俊介 選手
きつかったです。
石田充 アナウンサー
朝9時からバッティング練習が始まって、そして夕方も日が暮れるまで毎日、ロングティーと連続ティー。一番きつかったのは何ですか?
田村俊介 選手
そうですね。やっぱりロングティーが一番、1球1球、体を全身使って飛ばさないといけないので、最初はすごくきつかったですね。
続く(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)
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