日本体操協会 宮田笙子選手に厳重注意 “すでに大きな代償”

体操女子の宮田選手は、19歳だったことし7月、都内で飲酒や喫煙をしていたことが確認され、日本体操協会の行動規範などに違反したとして、パリオリンピックの出場を辞退し、第三者委員会が聞き取り調査を行っていました。

日本体操協会は7日に開いた理事会のあと、聞き取り調査の結果を公表し、それによりますと、宮田選手が強化合宿中に都内のナショナルトレーニングセンターの自室で、飲酒と喫煙をしていたことが認められたということです。

調査の報告を受けて、協会は「オリンピック出場を辞退して大きな代償を払い、十分反省している」として、規定に基づいた処分は行わず、会長による口頭での厳重注意としました。

厳重注意を受けた宮田選手は「真摯に（しんし）反省をして、しっかり競技を続けていきます」などと話したということです。

日本体操協会の藤田直志会長は「宮田選手は、起こしてしまった事実に対して深く反省をして悔い改めていると感じている。選手本人に機会を与え、今後、新たな気持ちで目標に向かって進んでいく姿勢を通じて、成長を促したい」と話しました。