空手の全日本選手権は8日は、技の正確さや力強さなどを競う「形」と、1対1で対戦する「組手」の個人戦がそれぞれ行われました。

このうち男子形では世界ランキング1位で大会2連覇中の西山選手が決勝で本一将選手と対戦し、持ち味のパワーとスピードを生かした完成度の高い演武で47.20をマークし、大会3連覇を果たしました。

また、女子組手では大学4年生の小堂利奈選手が、決勝で高校3年生の崎山紬選手と対戦し、得意のスピードのある上段突きで5連続得点を奪うなど圧倒し、9対3で勝って初優勝を果たしました。

このほか、男子組手では嶋田力斗選手が初優勝、女子形では去年の大会で準優勝だった東佐江子選手が初優勝を果たしました。

西山走「目標は世界一」

3連覇を果たした西山選手は「本選手は同い年のライバルとしてやってきたので、気合いを入れて演武した。持ち味のパワーやスピードに加え、武道としての突きや蹴り、受けの強さなど体全身を使って形を打つことができた」と振り返っていました。

そのうえで「この大会で3連覇できたことはうれしい。目標は世界一なので、来年の世界選手権で優勝できるようにそこに向かってチャレンジしていきたいし、しっかり練習をしていきたい」と前を見据えていました。

小堂利奈「大学生活最後に日本一が取れた」

女子組手で初優勝を果たした小堂選手は「優勝できて、夢のようだ。相手は高校生ということでフレッシュに戦ってくると思い、隙を作ってはいけないと思いながらも積極的に仕掛けて得点を重ねていこうと、少し腹をくくって戦った」と振り返りました。

また、「高校3年生のときに新型コロナウイルスの影響でインターハイがなくなって個人戦の日本一を逃し、大学に入ってからも一度も優勝できなかったが、大学生活最後の全日本選手権で日本一が取れた」と涙を浮かべながら話しました。

そのうえで「今後は世界大会に出場して優勝することが目標なのでそれに向けてしっかりポイントをあげていきたい」と話していました。

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