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 ヨーロッパのナンバー1クラブを決める「UEFAチャンピオンズリーグ」です。連覇を狙うレアル・マドリードには、強豪国のスーパースターが数多く在籍していますが、そのスーパースターたちが大活躍しました。内田篤人さんの解説と共に振り返っていきます。

■レアル・マドリード×アタランタ

 エムバペ選手(25)、ビニシウス選手(24)、ベリンガム選手(21)を擁するスペインのレアル・マドリード。イタリアの難敵・アタランタと戦います。

写真:ロイター/アフロ この記事の写真

 いきなりみせたのは、フランス代表のエムバペ選手。前半10分、ペナルティーアーク付近でパスを受け、そのまま中に切り込みゴール。

内田さん
「勝負を分けたのは、最初のトラップです。一発で相手と入れ替わって、自分のスピードを落とさずにシュートまでいっています。相手ディフェンダーがペナルティーエリアの右側にできたスペースを警戒して寄るのを見たエムバペ選手は、少し体を開いてパスを受けます。この体勢に入れば、あとはシュートを低く速く打つだけです」 写真:ロイター/アフロ

 同点で迎えた後半11分でした。相手陣内で一度は奪われるも、こぼれたボールをブラジル代表・ビニシウス選手が奪いシュート。ゴールを決めます。

内田さん
「少しラッキーな形ではありますが、進行方向と逆側に体をひねってボールを転がさないといけない。ミートするより、少しダフらせて打つのがポイントです」 写真:ロイター/アフロ

 さらに、その3分後の後半14分。ビニシウス選手が自陣に下がってボールをもらうと、前方にロングパス。それを受けたイングランド代表の21歳・ベリンガム選手が、相手をかわしてシュートを決めました。

内田さん
「ベリンガム選手は、身長186センチあります。これだけ大きな選手が体を揺らすとディフェンダーは少しズレます。脚の振りもダイナミックです。彼らしい、すばらしいゴールです」

 各国のエースが活躍したレアル・マドリードが、3-2で勝利しました。

■シャフタール・ドネツク×バイエルン

写真:ロイター/アフロ

 ドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンは、ウクライナ王者のシャフタール・ドネツクとの一戦に臨みました。

 同点で迎えた前半終了間際の45分。決めたのは内田さんも対戦したことがある、南アフリカワールドカップ得点王で元ドイツ代表のミュラー選手(35)です。

内田さん
「彼はパワーやスピードが特別あるというわけでなく、ペナルティーエリア内での駆け引きや、決めきる力、シュート技術に秀でています」 写真:ロイター/アフロ

 なおも1点を追加し、後半42分。ドイツ代表のムシアラ選手(21)が追加点を奪います。

内田さん
「ゴール前での落ち着きはすごいです。キックフェイントを一つ入れることで、ゴールキーパーもディフェンダーも引っ掛かっています。21歳でこれだけの完成度があるので、この先が楽しみです」 写真:ロイター/アフロ

 さらに終了間際の後半アディショナルタイム。フランス代表のオリズ選手(22)が、敵陣の中央付近でパスを受けドリブルを開始。相手をどんどんかわしてペナルティーエリア内まで運び、そのままゴールを奪います。

内田さん
「こういうプレー、一度やってみたいですね。試合のスタートから出ていて、終了間際にこの推進力のドリブルは見事。彼もまだ22歳と若いので、今後が非常に楽しみな選手です」

 バイエルンは大量スコアで圧勝。5-1と格の違いを見せつけました。

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■ザルツブルク×PSG

■ザルツブルク×PSG

写真:AP/アフロ

 後半40分、フランス王者のパリ・サンジェルマンは華麗な連携で崩して、ドゥエ選手がゴールを決めます。

内田さん
「ボールに絡んでいる選手が流れを止めないパス。ゴールまでのイメージが共有されています。すばらしいゴールでした」

 アウェイで3ゴールを奪い、3-0で快勝です。

■ライプツィヒ×アストンビラ

写真:ロイター/アフロ

 後半7分、アストンビラのコロンビア代表のデュラン選手(20)が、ペナルティーエリアの外から左足一閃。

内田さん
「かなり距離はあったのですが、曲げて落とすシュートを打ちました。コースは少し真ん中ですが、ゴールキーパーは処理が難しいシュートでした。気持ちのいいゴールですね」

 ビッグクラブも注目する20歳が、今大会3点目。3-2でチームも勝利し、3位につけています。

(「報道ステーション」2024年12月11日放送分より)

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