日本自転車競技連盟(JCF)は10日、今年度優秀な成績を収めた各種目の選手を表彰するJAPAN CYCLING AWARD 2024を都内で開催した。MVPにはパリパラリンピックで2大会連続となる金メダルを獲得した杉浦佳子(53、総合メディカル)、優秀選手賞は世界選手権で金メダルを獲得した窪木一茂(35)、山崎賢人(31、日本競輪選手会)、佐藤水菜(26、日本競輪選手会)らが選出。

世界で活躍するトップアスリートが表彰される中、唯一2回表彰されたのが浅田明希(11)だ。今年8月ドイツで行われたトライアル競技ワールドユースゲームのユースガール(9~11歳の女子)で優勝、その功績が称えられ種目別優秀選手とネクストジェネレーション賞を受賞した。「世界大会の表彰台と同じぐらい緊張した」という受賞スピーチは、「お母さんと考えた」というメモを用意して臨み、嬉しさを噛みしめた。

1970年代スペイン発祥の競技、トライアルは岩や丸太、自然地形や人口の構造物で作られたコース(セクション)を走行し足を着いたり転倒せずに走行できるかを競う競技。

大阪府在住で小学5年生の浅田はトライアル競技の選手でもある父の影響で競技を始めた。自転車に初めて乗ったのは2歳の頃。「トライアルはコースを攻略するのがとにかく楽しい」と父が自宅の庭に作ったコースで技術を磨いている。

木材やパイプを集めて作り上げた自宅の庭

来年はユースガール(9~11歳の女子)からガール(12~15歳の女子)にカテゴリーがあがる。次の目標を聞くと「ガールでの世界一を目指して練習に励みたい」と、可能性しかない笑顔をみせた。

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