ヴィッセル神戸が2024年シーズンJ1優勝を決めた。昨季に続き連覇を達成。さらに天皇杯との2冠で“黄金期”に突入だ。大久保嘉人さんが神戸市内で行われたビールかけ後、監督や選手を取材。ダブルキーマンの大迫勇也選手と武藤嘉紀選手が登場し、互いに褒め合う珍しいシーンが見られた。
▼続々と立役者が登場 前節・柏戦の裏話も披露
関西のサッカー情報を中心に扱うMBSのJリーグ応援番組『KICK OFF! KANSAI』。MCを務めるのは元日本代表FW大久保嘉人さん。12月8日の放送では、ヴィッセル神戸のJ1連覇を祝った。ビールかけを終えた直後には歓喜の瞬間を“直撃”した。
今季J1リーグは10年ぶりとなる三つ巴の戦い。首位・神戸、2位・サンフレッチェ広島、3位・FC町田ゼルビアの3チームに優勝の可能性が残されたまま最終節を迎えた。勝てば自力での2連覇を決められる神戸はホームで湘南ベルマーレと対戦し、3-0の勝利。吉田孝行監督のもとで天皇杯に続く2冠目を獲得した。
優勝後、神戸市内のホテルでビールかけが行われ、直後にインタビューを実施。今季加入したFW宮代大聖選手はキャリアハイの11得点。「絶対タイトルを取りたい思いでこのチームに来た。自分が来てタイトル取れなかったらどうしよう、とかそういう気持ちもあった。それだけは嫌だと」。大久保さんから「フィットするのが早かった。かなり活躍した」と大絶賛。
27歳のDF初瀬亮選手は「(宮代が)過密日程で『遠征どうする?』と聞かれても『僕は行きます』と。若くてええわぁ、勢いあるわぁと思っていた」と3歳年下の後輩を冗談交じりに称えた。
チームを支えたFW大迫勇也選手とFW武藤嘉紀選手も登場。大迫選手は「ホッとしましたね」と話し、武藤選手も「今週何度も優勝を逃す夢を見て起きることがあったので、格別にうれしかった」と2人そろって安堵した表情を見せた。
前節の柏レイソル戦、後半アディショナルタイムに武藤選手の同点ゴールで追いついた劇的な一戦も回想。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入でベンチメンバーが下を向いていたことから「絶対ゴールじゃないと思った」と武藤選手。大迫選手はPKを失敗したが「蹴り方を変えて、スピードを上げる蹴り方だった。だけど90分とアディショナルタイムで思ったより体がつかれていた。そりゃ上にいっちゃう。反省です」と状況を明かした。
▼「大事なところで点を取ってくれた」「引き続き兄として引っ張って」
2人のベテランが牽引した2連覇のタイトル。大迫選手は武藤選手に「大事なところで点を取ってくれて勝負強さが増した」と言い、武藤選手は「大迫さんの近くにいるからこそ吸収できていると思う。引き続き兄として引っ張ってもらいたい」と互いに褒めあった。
タイトルを取るチームならではの雰囲気の良さが垣間見られた瞬間だった。
(MBS「KICK OFF! KANSAI」日曜深夜0:50-1:50放送 2024年12月8日(日)放送より)
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