来年の世界選手権の代表選考にも関わるレスリングの全日本選手権は今月22日まで代々木第二体育館で行われていて、2日目の20日は今大会で唯一となるパリオリンピックのメダリスト尾崎選手が出場しました。

パリオリンピックには62キロ級の代表選考で敗れたあと、階級を上げて68キロ級で出場し銅メダルを獲得しましたが、今回は元の62キロ級にエントリーしていました。

尾崎選手は初戦、開始から1分たたずに得意の片足タックルからポイントを奪うと、最後は相手を押さえ込んでフォール勝ちし、続く準決勝でも片足タックルからの攻めで4対0で勝って決勝に進みました。

決勝では高校生の竹元紫凛選手と対戦し、開始30秒ほどでまたも片足タックルから相手の背後を奪って2ポイントを先制するとそのままポイントを重ね、最後は10対0のテクニカルスペリオリティで勝って、この階級では3年ぶり3回目の優勝を果たしました。

尾崎選手はパリオリンピックのあと2か月ほど休養し、10月に入ってから練習を再開したということで「休んだ期間もあったし、出場するのはすごく覚悟のいることだったが出場を決めたからには負けたくないのが一番だった。出てよかったしオリンピックが過去のことになった気がする」と振り返りました。

今後、どの階級で戦うかは決めていないとしたうえで「ロサンゼルスオリンピックを目指している。経験した人にしか分からないオリンピックの舞台の感覚があると思うのでそれを宝物にしていく」と話していました。

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