2025年3月にアメリカで開かれるフィギュアスケートの世界選手権の代表選手は、22日まで行われた全日本選手権などの結果を踏まえて決まり、23日に大阪で記者会見に出席しました。

このうち、女子シングルの坂本選手は、全日本選手権で4連覇し、世界選手権では1956年から1960年まで5連覇したアメリカの選手以来の4連覇を目指します。

世界選手権が、1年2か月後のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの出場枠をかけた大会であることから、坂本選手は会見で「優勝は目指すが、あくまでオリンピックへの通過点と考えている。オリンピックの枠が決まる大会なので、精いっぱい頑張りたい。『日本はこれだけ強いぞ』ということを見せられたらと思う」と話していました。

一方、全日本選手権の男子シングルで初優勝して代表に決まった鍵山優真選手は「選ばれてうれしいし、世界選手権で優勝をねらいたい。オリンピックの枠がかかっているので気を引き締めていきたい。自己ベストの得点は、手が届く範囲に来ている。世界選手権では、ショートプログラムでもフリーでも、ミスなくそろえたい」と話していました。

千葉百音「五輪の出場枠 3枠確保に全力尽くす」

千葉百音選手は「きのうのフリーでは悔しい結果に終わった中で選ばれてとても光栄だ。今できる自分の最大限の演技をして、オリンピックの出場枠を3枠確保できるように全力を尽くしたい」と話しました。

そのうえで「少しずつオリンピックが近づいている実感がわいてきている。世界選手権まで3か月ほどあるので、グランプリファイナルや全日本選手権での反省を生かして、一つ一つの要素でもっと高い加点をもらえるように、磨きをかけていきたい」と話していました。

樋口新葉「世界選手権で結果残すことが大事」

樋口新葉選手は「世界選手権に出るという目標を達成できたことはうれしいが、そこで結果を残すことが大事だと思っている。気を引き締めて、レベルアップした演技を見せられるように頑張りたい」と話しました。

そのうえで「今シーズンの前半はすごく安定した演技ができているので、そこからさらにレベルアップして、一つ一つの要素で高い加点がつくようなジャンプやスピンをしていきたい。前々回のオリンピックの枠を確保する際には嫌な経験をしてしまったので、それを克服できるような試合にしたいと思っている」と話していました。

佐藤駿“世界選手権 一番大事な舞台”

佐藤駿選手は「出場できてうれしく思う。オリンピックの出場枠がかかるので、枠を取ると同時に表彰台を目指して頑張りたい」と話しました。

そのうえで、今回の全日本選手権では7位だったことを受けて「悔しい結果に終わってしまったので、世界選手権では最後まで笑顔で滑りきりたい。世界選手権は今シーズン自分が一番、目標としてきた舞台であり、一番、大事な舞台だ。自分らしいジャンプができるように頑張っていきたい」と話していました。

壷井達也「自分ができるすべてをスケートに」

壷井達也選手は「素直にうれしい。実力的に代表としてふさわしいかどうかはまだわからないが、選ばれたからには世界選手権に向けて3か月間、自分ができるすべてをスケートにささげてオリンピックの枠の獲得に少しでも貢献したい」と話しました。

そのうえで「比較的安定した演技ができていることを評価してもらったと思う。ジャンプの質の高さや要素と要素の間の流れが途切れないことが持ち味なので、世界選手権でもそれを発揮して自己ベストの点数が出せるように頑張りたい」と話していました。

りくりゅうペア 「しっかり力を示すことが大事」

ペアの三浦璃来選手と木原龍一選手の“りくりゅう”ペアのうち、三浦選手は「出場できてうれしい。リフトやスロージャンプは成功すれば大きな加点がもらえるようになってきているので、安定感を出して世界選手権では自分たちのベストな演技をできるようにしたい」と話しました。

木原選手は「5年ぶりに全日本選手権に出場し、そこで世界選手権の代表に選ばれたのでうれしい。オリンピックでのメダル獲得が一番の目標だが、世界選手権でしっかり力を示すことが大事だ。枠もしっかりとれるように頑張りたい」と話していました。

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