筒香選手は先月、大リーグから5年ぶりにDeNAに復帰し、これまで2軍で調整を進めてきましたが、6日、1軍の出場選手に登録され、さっそくヤクルト戦に6番・レフトで出場しました。
第1打席はフォアボールを選び、第2打席はセンターフライに倒れましたが、7回の第3打席では、速球をはじき返し左中間のフェンスの上部を直撃するツーベースヒットを打ちました。
さらに8回にはチームが2点差に追い上げ、なおも2アウト一塁二塁のチャンスで第4打席に立ち、逆転となる1号スリーランホームランを打って勝利を呼び込みました。
DeNAは、若い選手が多いチームで球団関係者は「勝っているときは勢いがある一方、劣勢の展開になると雰囲気が落ち込んでしまう」と感じていました。
プロ野球や大リーグでの経験が豊富な筒香選手については、こうした弱点を補う精神的支柱になり、全体を引き締める存在になると期待しています。
実際、6日の試合でも逆転した8回にフォアボールを選んで筒香選手につないだ5番の宮崎敏郎選手が試合後、「うしろの筒香になんとかして回そうとしていた」と話していたということです。
昨シーズン首位打者を獲得した宮崎選手であっても筒香選手に打席を回せば劣勢な展開でも何かを起こしてくれると期待するほど、すでに精神的なよりどころになっています。
試合後、筒香選手は、今の状態について「まだ試行錯誤が続いている」と話しました。試合を重ねることで今後のさらなる活躍が期待されます。
【試合後の一問一答】感謝のことば繰り返す
Q.試合を終えて、どんな気持ちですか?
A.本当にたくさんのファンの前で、ベイスターズのユニホームを着てプレーできることに感謝の気持ちでいっぱいです。
Q.ホームランの打席は、どんなことを思いながら立ちましたか?
A.前の宮崎さんがフォアボールで出塁したので、まだ点差もありましたし、強い打球というのを心がけていました。
Q.打席に入るときに球場のファンから大きな歓声があがりました。どのように感じていましたか?
A.本当にあれだけの声援をいただいて感謝の気持ちしかないです。
Q.1つ前の第3打席でも逆方向に長打を打ちました。逆方向への長打は収穫だったと思いますが?
A.僕の中での1つのバロメーターが逆方向でもあるので、非常にいい感覚で最後の打席に入れました。
Q.試合を終えて、状態や感覚がいいと感じていますか?
A.たくさんの投手と対戦しないとわからない部分があると思います。きょうはきょうで、また次に試合があるあさってに向けて、いい準備をしたいと思います。
Q.改めて試合をして、ベイスターズというチームのよさをどのように感じましたか?
A.本当にベンチでも活気があって、みんなが試合に集中していると思いますし、どんどんどんどん強くなっていくチームだと思います。
Q.次の試合に向けて、ひと言お願いします。
A.体のケアをしっかりしていい準備をします。
Q.試合中、終始笑顔で楽しんでいるように見受けましたが、どのような思いで、きょうの試合に臨んだのでしょうか?
A.もちろん緊張感というのは非常にありました。チームメートに気を遣っていただいているというのも非常に感じました。助かりましたし、感謝しています。
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