競泳の日本代表の強化合宿は、オーストラリアを拠点としている瀬戸大也選手と池江璃花子選手をのぞく25人の選手が参加し、8日から3日間の日程で、東京 北区のナショナルトレーニングセンターで行われています。

9日は練習の様子が報道陣に公開され、このうち男子のエース、本多灯選手はことし2月に痛めた左足首がほぼ回復しているということで、4つの泳法を組み合わせて泳ぎ込みを行ったほか、スタートの飛び込みの練習にも取り組んでいました。

また、東京オリンピックの金メダリスト、大橋悠依選手は、同じ個人メドレーの17歳、成田実生選手などと練習し、背泳ぎを中心におよそ6キロを泳ぎ込みました。

競泳の日本代表は、パリオリンピックで金メダルを含む複数のメダル獲得と、全員の決勝進出、それに、ことし3月の代表選考の大会のタイムを各選手が更新することをチームの目標に掲げています。

キャプテンを務める水沼選手は「間違いなく決勝に残れる選手が集まっていると思うので、実力を出せるような雰囲気づくりをしていきたい。全員が決勝に進出するという目標を常に共有しながら、ぶれずにやっていきたい」と話していました。

本多灯「金メダル獲得へ全力で」

本多灯選手は「代表選考の大会までは足首のけがの影響でうまく練習が積めていなかったので、心肺機能の強化など、自分がよかったときのパフォーマンスを出せるような練習をしてきた。今まで自分の強みだった、最後の50メートルで踏んばれるような練習をしていきたい」と話しました。

そのうえで「代表合宿に来ると、ほかの選手が目指しているものも高いので、改めて自分が目指している金メダル獲得に向けて、全力でいかないといけないと思った。刺激的であり、負けたくないという精神が全面に出てきた」と気持ちを高めていました。

大橋悠依「一日たりともむだにしたくない」

大橋悠依選手は「代表選考の大会でいい泳ぎができたので、それをできるだけ維持することなどを意識している。目標は自己ベスト更新と決勝に残ることなので、まずはそれに集中したい」と話しました。

そのうえで、集大成と位置づけるパリオリンピックについて「終わりが見えるからこそすごく重みも感じるし、一日たりともむだにしたくない、後悔したくないという思いがある。もう泳ぎたいと思わなくなるくらい、今は泳いでいこうかなという気持ちがある」と心境を語りました。

また、一緒に練習した成田実生選手について「練習にすごくまっすぐで、自分がどういうことをすればいいかとか、練習でどういうことを気をつければいいのかを自分でよくわかっている。それが高校生でできるのはすごいことだなと思う」と競泳に向き合う姿勢を評価していました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。