2

今週パリオリンピック出場権を獲得した“リレー侍”の4人。このレースで2走を担当していたのが、柳田大輝選手(20)です。

100メートルのベストは10秒02ということで、日本人5人目の9秒台も視野に入れているホープなんですが、その速さの秘密に迫りました。

■「バネストライド」 一歩の差はどれほど違う?

パリオリンピックに向けて、エールを送りたいのは、陸上100メートルの柳田選手。日本選手権で2022年は3位、2023年は準優勝と、2年連続で表彰台に上りました。

そんな柳田選手のエールポイントは「バネストライド」です。

柳田選手
「やっぱり、バネのようなストライドが持ち味なので」

ストライドとは、一歩の幅。短距離において、ストライドが大きいことは非常に有利になります。

柳田選手のストライドは、まるで足にバネが入っているかのように伸びまくるんです。

100メートルの歩数を比較すると、9秒台の記録を持つ東京オリンピック代表の小池祐貴選手が51歩に対し、柳田選手は45歩。一歩の差はどれほど違うのでしょうか?

その差は「靴一足分くらい」、およそ30センチでした。

この柳田選手のバネストライド、どのようにして培われたのか。ルーツは高校時代にありました。

次のページは

■高校までは走り幅跳び選手 踏み切りが走りに…

■高校までは走り幅跳び選手 踏み切りが走りに…

実は、柳田選手は高校までは走り幅跳びの選手でした。この走り幅跳びの経験こそが、バネストライドに大きく関わっているといいます。 柳田選手
「走り幅跳びで一番負荷がかかるタイミングは、もちろん踏み切りなので。走り幅跳びの踏み切りをやっていたからこそ、一歩一歩の接地の瞬間で大きな力を伝えられる」
「(Q.踏み切りが走りに活かされている?)はい。一瞬で何百キロの負荷を受け止めて、負荷を逆に活かすことで、どんどんスピードに乗っていく」

100メートルを走る動作の中で、足が地面につく瞬間、走り幅跳びで鍛えた強く押す力によって、バネストライドが生み出されているんです。

柳田選手
「(Q.パリ五輪に向けての意気込みは?)100メートルでもリレーでも、メダルを目指してやっていきたい」

柳田選手にエールを!パリへはばたけ!

柳田選手は東京オリンピックの時に補欠登録として、スタンドからリレーのバトンミスを見ていました。

今度は悔しさを持って、パリオリンピックでは、しっかりと自分が主役になるという気持ちで頑張りたいと意気込んでいました。

柳田選手のバネストライドに注目してください!

(「報道ステーション」2024年5月10日放送分より)

この記事の写真を見る
・“リレー侍”パリ五輪へ出場権獲得 “お家芸”「バトンパステクニック」復活は?・男子110mハードル日本記録保持者 村竹ラシッド「パリの舞台で決勝へ!」・やり投げ女子 北口榛花選手「目標はJAL新機体!?」・「一泡ふかしてやる」陸上・サニブラウン、世界最高峰集団で得た…“新たな武器”とは・読書家ランナー田中希実 “人間離れ”目指してケニア武者修行「常識が常識じゃない」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。