群馬県嬬恋村は6月1日から、村民がJR吾妻線の村内3駅で乗降した場合に、運賃を全額補助すると発表した。吾妻線は長野原草津口(長野原町)―大前(同村)間で不採算が続き、JR東日本高崎支社と群馬県など沿線自治体が存廃の前提を置かない交通体系のあり方について協議を行う予定。嬬恋村は村民に鉄道利用を促し、同路線の維持を狙う。
補助対象区間は大前(同村)―渋川(渋川市)間。村内の大前、万座・鹿沢口、袋倉の3駅いずれかで村民が乗降した際に、同区間の片道または往復の普通運賃を補助する。補助を希望する場合は嬬恋村ホームページで申請書をダウンロードし、乗車を証明する領収書などとともに提出する。補助制度の予算額は22万8000円としている。
嬬恋村未来創造課は「補助制度をきっかけに村民に鉄道の利便性に気づいてもらい、利用客を増やしたい」としている。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。