TDKは従来より8割薄い、電波を除くシートを開発した

TDKは16日、機器の誤動作につながる電磁波を遮るシートを開発したと発表した。材料を見直すことで、従来製品より9割軽い。5月から量産を始め、電気自動車(EV)やスマートフォンなどへの採用を目指す。

製品名は「IPMシリーズ」。従来使用していた磁性材料のフェライトを変えた。鉄とニッケルの合金やメッキ技術を活用したことで、電磁波の吸収率を従来より約3倍高めた。シートの厚さも約6マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルと薄くできた。

シートはセ氏85度から同マイナス40度の環境で使用できる。今後、同125度の高温にも対応できるように改良する。

24年度は鳥海工場(秋田県にかほ市)で1カ月に1000枚ほど生産する。25年度には稲倉工場西サイト(秋田県にかほ市)で月1万枚ほどに増産する予定だ。

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