JR東海は16日、ENEOS(エネオス)と日立製作所と水素サプライチェーン(供給網)を構築することで合意したと発表した。JR東海で開発を進める水素動力車両に活用する。エネオスが製造した水素を、同社と日立が液体水素などに加工して運搬する。JR東海は将来的にディーゼル車両を水素動力車両に転換して、脱炭素化を進める。
運搬工程には水素を含む常温の液体「メチルシクロヘキサン(MCH)」の利用も検討する。JR東海は車両内で、MCHから水素を抽出して燃料電池や水素エンジンに活用したい考えだ。同様の技術は開発できれば世界で初めてになるという。
同社の丹羽俊介社長は同日開いた記者会見で「(水素動力車両の実現のためには)様々な課題がサプライチェーンのそれぞれの場面である。3社がそれぞれの特長を生かしながら解決に向かっていく」と話した。
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