JR東海が6月から静岡地区の在来線で運行を始める315系車両(17日、静岡市)

JR東海は17日、静岡地区の一部在来線で6月から運行する新型通勤電車「315系」を報道陣に公開した。2022年の名古屋地区に続く投入で、静岡では18年ぶりの車両刷新となる。国鉄時代に設計された現在約30車両ある「211系」を24年度中に置き換える。

電力消費量を従来車両の約35%削減でき、国内初の人工知能(AI)制御による冷房システムも導入する。防犯カメラ5台や非常通話装置3台により安全対策も強化した。6月1日から東海道本線の熱海駅―豊橋駅間で運行し、11〜12月ごろに御殿場線や身延線でも投入する。現在主力の「313系」2両を連結し6両編成で運用する。

電力消費量を抑え、冷房システムはAIで制御。フルカラーの案内表示も備える

非常用蓄電装置により災害などでの停電時も1駅分を自力走行できる。車椅子対応トイレを各編成に1台設け、ホームと車両の段差を約5センチ縮めるなどバリアフリーにも配慮。フルカラーの案内表示、赤外線と紫外線を99%カットする窓ガラスも備える。

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