王子ホールディングスはグリーンケミカルのバイオマス素材の生産技術を活用する

王子ホールディングス(HD)は21日、バイオマス由来素材の生産技術を持つスタートアップ、グリーンケミカル(神奈川県藤沢市)に出資したと発表した。同社が実施する第三者割当増資を引き受けた。出資額は非公表。王子HDが供給する木質由来の原料を使い、飲料ボトルなど石油由来製品の代替品の実用化につなげる。

グリーンケミカルはバイオプラスチック原料の製造技術開発に取り組んでいる。食料として用いないバイオマス資源から得た糖100%を触媒反応によって変換する。東京工業大学と東北大学と共同で研究を進めている。

王子HDは木質資源を使った新素材の開発に注力している。24年度中には、バイオエタノールを年間最大1000キロリットル生産できる設備を稼働する予定だ。協業によって木質資源のさらなる活用を目指す。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。