大型の「モーフ」に横たわるイメージ=ブリヂストン、コネル提供

 柔らかい素材を用い、生物のようなしなやかな動きをするロボット「Morph(モーフ)」を体験できるイベントが東京都渋谷区神宮前で開かれている。

 「ソフトロボティクス」と呼ばれる、柔らかな素材で、柔軟な動きを可能とするロボット技術に取り組むブリヂストンの社内ベンチャーとクリエーター集団「コネル」が共同開発した。ソフトロボティクスは現在、一部の分野での活用にとどまるが、イベントは一般にも認知を広げようとの施策の一環だ。

 モーフは、ブリヂストンのタイヤやホースの製造開発のノウハウを活用した「ゴム人工筋肉」に、潮の満ち引きや生物の呼吸といった自然界の動きを再生する仕組みが組み込まれている。

 イベントは「無目的室『Morph inn(イン)』」と題され、小型のモーフを乗せた体験者が、ベッドのように並べたモーフの上に横になり、感触や動きを体感することができる。

 イベントの担当者は「忙しく自身のケアができない人も多い。モーフに心身を委ねて何もしない、考えない『無目的』の時間を過ごしてリラックスしてほしい」と話す。

 イベント会場「seeen(シーン)」で、会期は25日まで。見学は自由にできるが、モーフを体験するには事前予約が必要で、同イベントの専用サイトから予約を受け付けている。【嶋田夕子】

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